A180(W176)フェイスリフトモデル ファーストインプレッション

3年ぶりのAクラス(W176)

さて、営業さんの運転による試乗や、納車されてからちょっと遠出をしたのでそのインプレッションを書きたいと思います。

今更感はありそうですが、実はフェイスリフト後のAクラス(W176)のレビューやインプレッションってネット上に全然無いんですよ。

デビュー時はセンセーショナルでしたし、メディアにもたくさん露出するような戦略だったのでいろんな記事があるのですが、新型のW177がデビューしてからは公式サイトからは消えちゃうし各種メディアの情報も新型一色でW176の情報が全然ありません。

W177がデビューしてこれから乗り換えでW176の後期型も中古市場に出回ってくると思いますので、レビューしておこうと思います。

A180 Sportsの第一印象

ダイヤモンドグリルに、お笑い芸人ザブングルの「くやしいです!」の口のようなフロントスポイラー。そしてマフラー吹き出し部分がバンパー一体型となっています。

内装はD字型のレザースポーツステアリングに、分離型のメーター。

サスはマルチリンクサスペンションとなっています。

フロントライトはフルLEDです。

タイヤは18インチのAMGホイール。

ちなみにフェイスリフト後は全モデル、非ランフラットタイヤとなっているようです。

見た目がね、なんといってもかっこいいんですよ!正面から見るとAクラスには見えません。

前に乗ってたA45よりもフロント部分はフェイスリフト後のほうがかっこいいですよね。(たぶんあまり知らない人には見分けがつかないと思うけど)

でも車に全然詳しくないウチの奥さんも
「前のAクラスと顔が違う」
って気づいたくらいですから、やっぱりフロントスポイラーの変更だけでも随分と印象が違うみたいですね。

Cセグメントでコンパクトカーなどと呼ばれますが、Cセグメントの中でも大きなボディなので、決してコンパクトではありません。

実際前期型のA250シュポルトよりもかっこいいと思います。A180 Sportsにして正解です、ホント。

子どもたちもかっこいいと喜んでくれているので嬉しいですね。

オプション

装備されているオプションは、
・レザーエクスクルーシブパッケージ
(本革シート、パワーシート、スライディングルーフ、ハーマンカードンのスピーカー)
・ナビゲーションパッケージ
・レーダーセーフティパッケージ
でした。

W177がもうデビューしているのでオプションの正確な装備がわからず(ネット上にはW176のフェイスリフト後の情報が全然ない!)なのですが、おそらくこんな感じで、フルオプションのはずです。

ナビとレーダーセーフティはもう必須ですよね。レーダーセーフティパッケージがないとAクラスに乗る意味がまったくないと言っても過言ではないくらい必須のアイテムです。

無いなら、GOLF GTIかGOLF Rでも買ったほうが走りを楽しめますから。

レザーシートとはファブリックよりも乗り心地はいいと思います。CLA250のときに同じシートでファブリックでしたが、やっぱりレザーのほうがいいですね。

Sportsの場合、標準のシートはハーフレザーシートでシートの外側の部分がレザーで真ん中がファブリックになっています。

これはこれでいいとは思うのですが、レザーのほうが個人的に座り心地はいいです。A45のノーマルシートと同じシートですね。

以前乗っていたA45のAMGシートはバケットタイプですっごく座り心地が良くて、それに比べると劣りますね。

スライディングルーフはあれば嬉しい装備です。

車体剛性のことも考えると明けた状態で走ることはやりたくありませんが、シェードを明けた状態とするだけで社内に外の光が入って切ってかなり開放的になります。

この最近のメルセデスのスライディングルーフは面積が広くて、Aクラスの場合は天井の半分以上がガラスとなりますから、それはもう開放感が違います。

Aクラスの前席シートはヘッドレスト一体型のスポーツシートで背が高いため、後席に座ると視界が遮られて、結構圧迫感があります。

大人が座っていると物理的な狭さは感じないのですが、視界が遮られていることから気持ち的な狭さを感じる人もいると思います。

でもこのスライディングルーフがあるとそれが解消されるんです。

ちなみに子供もすごく喜んでます。

乗り心地は丁度いい硬さ

前期型では「硬い」と言われていた乗り心地ですが、かなりしなやかになっていると感じます。

もともとA45はランフラットタイヤながらショックの吸収性がよく車体の上下の揺れはすぐに終息するすばらしいサスペンションでしたが、フェイスリフト後のA180 Sportsのサスも劣らず、段差の乗り越えなども1度のショックからすぐに終息しますし、硬さも大きく感じることはありません。

硬さについては非ランフラットタイヤが貢献しているようで、これは日本導入に向けて前期型のランフラットタイヤの硬さがメルセデスベンツジャパンに結構クレームが来ていたのかなと想像できます。

個人的には運転しているときはもちろん、後席に乗っていても街乗りでも乗り心地はスポーティーさを感じていいと思います。

もともと高速走行性能は評価が高く、高速域での安定性は抜群です。

高速道路でも何キロかは言いませんが(笑)高速走行をした場合、全然不安に感じること無く、逆にそんなにスピードが出ているように感じないレベルになっていてます。

Poloからのアップグレードなのでそれと比べると乗り心地は天と地の差と言ってもいいくらいです。

ただ、硬めの足を好まない人は「硬い」って思うかもしれません。

視界は狭い

W176はサイドやリアのガラスは狭く視界が悪いと言われています。ウチの奥さんも今回の乗り換えでそこだけが懸念のようで、左折時の巻き込み確認で思うような確認ができないとのことでした。

私は以前からそれは感じていないので、確認スタイルによるのかもしれませんね。

ハンドル切る前に左後方を目視確認する場合は左サイドガラスとリアガラスの間(Cピラー?)が死角となって見えないようです。

私は左折するときはハンドルを若干左に切って進んでから巻き込み確認をするので左サイドガラスの視界で十分巻き込み確認ができています。

いずれにせよ、車のデザインに合わせて死角の確認、視界の確保をするしか無いので、慣れが必要です。

W177の場合はガラス面積が増えていて、Cピラーの幅も狭くなっているので視界が広くなっています。

またレーダーセイフティも人に反応するようになっているのでレーダーも役に立ちます。(でも車の横に反応するのかな?)

30km/h以上の走行中の斜め後ろはブラインドスポットアシスト機能でサイドミラーに警告がヒュ持されますから、後方視界は安心です。

バックについてもバックカメラがあり、ハンドル連動の車幅ガイドラインもありますから、特に問題もありません。

また、バック時に左サイドミラーを自動で左リヤタイヤ付近が見えるように下向きにすることもできます。

通常は変わりませんが、リバース時に左サイドミラーの角度を変えて、ミラーの切り替えを左にしておくとリバース時にミラーが下向きになります。

ドライブやパーキングにすると戻ります。

またサイドミラーの選択を右にするとバック時にはミラーの角度は変わりません。

ディストロニック・プラス

いわゆるACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)ですね。メルセデス・ベンツではディストロニック・プラスと呼んでいます。

これはもう便利ですね。あるとないとでは高速道路の疲れ方が全然違います。

もともとある車に乗っていてPoloで無くなって、すごくしんどかったです。

経験してなければ気にならないかもしれませんが、一度機能の恩恵を体験するともうやめられません。

ただし、ディストロニック・プラスの機能が働いて追従しているのか、スピードリミットで走行しているのかの判断がよくわからないため、ディストロニック・プラスが働いているのかどうか確認できるようにしたいです。

たぶん設定があると思うのですが、まだ見つけられてないです。

一応センターディスプレイの設定でアシスト一覧を表示すると出てくるので、それでいいとは思うのですが。

このディストロニック・プラスはメルセデス・ベンツのレーダーセイフティパッケージについてくるのでA180 Sportsに限ったものではないレビューとなりますので詳細は割愛しますね。たぶん前期型から機能は変わっていないと思います。

ライト関係が進化

前期モデルはヘッドライトがキセノンライトだったのが。フルLEDになりました。

実際明るいのですが、乗っててあまり差は感じないかなあというのが正直なところです。

社内のアンビエントライトが12色くらいから選べるようになりました。色んな色が選べて嬉しいです。

これって「別にいらないでしょ」っていう人がいますが、あればすごくいいです。

車内の雰囲気も変わりますし、例えば夏は寒色系、冬は暖色系などにするだけでもいいですしね。

またドアをオープンするとアンビエントライトがころころ変わる演出があります。これもなんかいいですね。

テールランプのデザインも後期型になって変わりました。前期型よりも好きなデザインなのでいいですね。

ただ、眉毛部分だけが光るデイライトの仕様は無いみたいで、そこは残念です。

コーディングではいくつかのショップでやってくれるみたいですが、今の所そこまでほしい感じではないですね。でもLEDのデイライトがあると車の視認性が上がるからいいと思うんですよね。

特に人が車に気づきやすくなると思います。

もっさり感はどうなった?

1.6リッターのエンジンには初めて乗ったので、実は前期型で評判が悪かったもっさり感はわかりません。

でも踏んでもすぐに加速しない感じは奥さんには好評です。安心だって。

PoloもそうだったのですがGOLFもアクセルを軽くぽんと踏むと加速がすごいんですよね。GTIはタイヤが空回りするくらいですからね。

A180 Sportsの場合、ぐっと踏めばちゃんと加速します。必要にして十分なエンジン性能があると思います。

ネット上での口コミやレビュー見ると加速についてはかなり前期型と比べて改善されているようで、いい感じになっているとのことです。

とりあえず、フェイスリフト後のAクラス(W176)の第一印象をお伝えしました。

今後はフェイスリフトに限らずちょいちょいレビューを書いていきたいと思います。