2022年は急激な円安の影響でApple製品やAppStoreの価格改定が行われてきました。そしてついに2022年11月より各サブスクリプションの値上げも実施されることとなり、AppleOneも個人プランは月額1,100円から1,200円へ値上げされることとなりました。
かねてよりAppleOneをそろそろやめてもいいかな、その金額をストレージに回そうかな、と考えた私に対して背中を押すような値上げがあったため、今回AppleOneの利用を継続するか、解約するかを検討しようと思います。気持ち的には解約に気持ちが傾いています。
ではAppleOneをおさらいしてみましょう。
AppleOneはAppleが提供するサブスクリプションをまとめて提供して安くしてくれるサービスです。
日本では、
・Apple Music
・Apple TV+
・Apple Arcade
・iCloud+
の4つをまとめて提供してくれます。
さらに、個人プランとファミリープランがあり、個人プランの場合はiCloudのストレージは50GBで、Apple MusicとiCloud+は個人利用、Apple TV+とApple Arcadeはファミリーで利用可能です。
ファミリープランは最大5人のファミリーと共有可能で、iCloud+のストレージ容量は200GBとなります。
(海外でさらにプレミアムというプランがあります)
個人プランは月額1,200円、ファミリープランは月額1,980円です。それぞれ個別で契約するよりも個人プランは1,510円、ファミリープランは1,600円お得ということですが、まあいくらお得なのかはおいておいて、個人では1,200円ということを覚えておきましょう。
ここで、私が実際に使っているのは月額iCloud+の50GBと、Apple TV+、Apple Musicです。そうなんですよ、まずApple Arcadeは使ってないんですよね。まあスマホでゲームしないというのもありますが、まあいいゲームはないですよね。今後いいゲームが増えていくのかもしれませんが、現時点ではあまり魅力あるゲームが無いというのが現状です。
だって、基本プレイ無料のゲームでクオリティが高いものが多いのに、わざわざそうでもないゲームをやる必要ってないですもんね。
まあ、それでもApple Musicで1,080円、iCloud+50GBで130円で合計1,210円しますから、Apple TV+がおまけで使える、そんな感じで使ってます。
まあ、基本的にAppleOneを満喫してはいるのですが、なぜ解約したくなったかというと、
・iCloudのストレージが足りない
・Apple Musicを活用できてない
というのがあります。
そう、一番乗り理由はiCloudの容量が50GBでは足りなくなってきたということです。最近iPhoneの写真データが40GBを超えてきたので、その他のデータも含めてiCloudの50GBへ到達しそうな勢いです。
そうなると選択肢としてiCloudを増量するという選択をすることができます。まずAppleOneの50GBに追加して、通常のiCloud+のプランである50GB、200GB、2TBを追加することが可能です。これには通常の月額料金が発生します。それぞれ、月額130円、400円、1,300円となります。AppleOneにそのきんがくがついかされます。
実は奥さんのiCloudはすでに200GBを利用中で使用領域は150GBとなっており、これはこのまま使い続ける必要があります。
そうなるととりあえず単純に料金追加となりますが、50GBを足して合計100GBのiCloudを利用するというのが一番簡単な方法です。ただ、月額1,200円から1,330円となります。さらに奥さんの200GBのiCloudもあってこちらに月額200円ですから合計で1,530円となります。
つまり、1,500円ほどの価値を感じられるか、ということが疑問に思ってしまったわけなんですね。月額1,500円であれば年間にして18,000円となります。結構な金額ですよね!
まずこれサブスク辞めて200GBをそれぞれ契約すると月額800円となります。これがまず最小構成としてありな形です。
また、月額1,500円払うなら、月額1,300円の2TBのiCloudを契約するのもいいです。ファミリー全員このストレージを共有して利用できますし、子供のイベントを編集した4K動画を保存することもできます。
最近4K動画ファイルが増えてきて、現在HDDやiPadに保存したりしていますが、これをクラウドに保存できればバックアップを考えなくてもいいし、親へ共有URLを提供して閲覧してもらうこともできます。
子供のイベントはYouTubeに限定公開でアップして親へ共有していた李していたのですが、最近子供のイベントで使われる音楽がYouTubeで使用できないものがあったりして、そうなると限定公開でも共有できなかったりして困ることも増えてきました。
iCloudならそんな心配なく、また相手のストレージを消費することなく共有することもできますからすごくお手軽便利なんです。
そして、実は現在Microsoft365を試したいなあって思っていて、その場合月額約1,000円で1TBのストレージ「OneDrive」を利用することができます。OneDriveはiCloudほどAppleデバイスとのシームレスさはありませんが、それでもデータを保存する分には十分な使い勝手。さらにAppleのiOSだろうが、iPadOSだろうが、macOSだろうが、そしてWindowsだろうが各デバイス間のファイル共有はすっごく楽ちんに実現できます。
さらにMicrosoft Officeもフル機能が使えるし、Skypeを利用した60分無料通話がついてきます。これがAppleOneよりも安い価格で利用できるんですから、Microsoft365が魅力に感じるのもわかりますよね。
とはいえ、AppleMusicとAppleTV+がなくなるわけですから、その代替えは考えおきたいところです。
AppleMusicはSpotifyを利用することである程度代替えとすることができます。Spotifyは無料で音楽を聴くことができるサービスです。
音楽サブスクの魅力は聞きたい曲をいつでもどこでも手軽に聞けることなんですが、それ以外にも自分が普段聞かないであろう音楽と出会えることも大きなメリットです。
Spotifyはどちらかという後者の方で、Spotifyが選曲した曲を聴くことができるという内容となります。無料なので途中で広告が入ったり、曲の送りなどができなかったり、もちろん好きな曲を選んで聞けなかったりしますが、ただあるていどジャンルを絞ってプレイリストを選択して音楽を流し続けることができるので便利です。
また2022年11月からAmazon Prime Musicもサービスが変わり、Spotify方式となりました。これまでは200万曲と少ない曲数ながらもプライム対象の曲であれば好きな曲を好き内容に聞けたのですが、そのサービスを終了し、Spotifyのようにプレイリストから選択するようになりました。ただし、プライムは有料サービスなので広告は入りません。
個人的に聞きたい曲はYouTUべで聞くので、音楽サブスクはどちらかというと通勤中や作業中に垂れ流しで聞きたいという感じです。なので、SpotifyやAmazon Musicのような感じで十分って思います。
次にAppleTV+ですが、これはAppleオリジナル作品のドラマや映画が見放題なサービスで、ここでしかみることができません。なので代替えはないんですよね。
AppleTV+はシリアスで絵的にも暗めな作品が多いのですが、個人的にはそれも好みで結構見ることも多いんですよね。
AppleOneのメリット
解約前にAppleOneのメリットを確認しておきましょう。
料金的なメリットというのは人それぞれですから、考え方によりますよね。4つあるサブスクすべてをがっつり使う人であればもちろんお得ですが、AppleMusicとiCloud+50GBを使う人であれば、AppleOneは1,200円、AppleMusicとiCloud+50GBの合計が1,210円ですから、とくにお得というわけでもありません。
じゃ、メリットは何かというと意外とないんですよね。AppleOneじゃないと利用できないサービスがあれば別ですが、基本的な考えとしてサブスクのセット割引販売ですから、価格以外のメリットはありません。
ですので、個人プランを利用する場合はメリットを見出すのが意外と難しいのですが、これがファミリーで利用するとなるといきなりメリットが大きくなります。
夫婦だけじゃなく、おじいちゃんおばあちゃんや子供AppleMusicを使うとなると、AppleMusic単体のファミリープランは1,680円ですが、AppleOneにすると1,980円です。iCloud+200GBを利用するとなるとこれだけで月額で100円安くなりますから、大きなメリットです。
また、200GBで不足するようであれば追加で400円たすことで、合計400GBのストレージを共有して利用することも可能です。
また、子供にiPhoneでゲームをさせるかどうかは別ですが、Apple Arcadeで課金を気にせずにゲームをさせることができるのもいいですね。現在ゲームラインナップはさほど・・・という感じですが、今後作品は増えていくでしょうし、これからが期待できるサービスだと思います。
AppleOneのデメリット
これは意外と多いんです。メリットよりも多いかもしれません。
まず個人プランの場合、iCloud+50GBのファミリー共有ができません。
iCloudはAppleが提供するクラウドストレージサービスです。これまで単体で利用する場合、50GBは個人用、200GBからはファミリー共有が可能というサービス内容でしたが、iCloud+へのアップグレードに伴い、最低容量の50GBもファミリー共有が可能となりました。
ところが、AppleOneの個人プランは個人利用が原則。Apple TV+とApple Arcadeはファミリー共有が可能ですが、AppleMusicとiCloudは個人でしか使用できません。
ここで問題なのが、この50GBを持っていると他のファミリーを招待することもできないし、他のふぁみりーが持っている200GB以上のiCloudにも参加することができないんです。容量追加したければ個人で50GB以上を追加購入する必要があります。
またこの追加購入したiCloudへはファミリーを招待することができないんです。これまた不思議な仕様なのですが、AppleOneの50GBに新規でiCloud+50GBを追加して、合計100GBとすることは可能です。
通常であれば50GBはファミリー共有が可能なので、子供のiPhone用に招待したいところなのですがこれが招待できないんです。個人用AppleOneに紐づけられたiCloudと合算されているiCloudにはファミリー共有できないということなんですね。いくら容量を追加してもAppleOneがある以上個人でしか利用できないんですからこれは大きなデメリットです。
でもデメリットはこれくらいです。個人利用をしてファミリー共有をするよていが無い人はこれはデメリットにはなりませんね。
ファミリー利用をする場合、AppleOneの個人プランはデメリットになるので、AppleOneもファミリープランで利用することが必要となりそうです。
また、使わないサービスがあっても使うかもしれないと思うと契約し続けてしまうという心理的なこともあったりします。
たとえば、AppleTV+はハマっているときはずーっと見続けるんですけど、見たい作品を見終わった後はしばらくアクセスしないということもよくあります。1ヶ月全然見なかったというのもありますしね。
Apple Arcadeなんて気に入ったゲームが無ければほぼさわらないという状況となります。
(だから、AppleTV+とApple ArcadeはAppleOne個人プランでもファミリー共有できるのだと思います)
iCloudは自動で必ず使いますし、AppleMusicも1ヶ月絶対利用しないということはないです。(それならAppleOneを利用しないですよね)
ですから、iCloudはファミリー共有したいけど、AppleMusicは個人でOK、という場合でも、AppleTV+を使うかもしれないからとAppleOneを利用していては、結局家族用のiCloudを別で契約する必要が出てきます。
「もしかしたら使うかも」「個別でサブスク契約はしないけど、AppleOneで使おうかな」というのが意外と金額的にデメリットになっていることがあるので、使い方をよく考えた方がよさそうです。