Appleが新型iPadを発表しました。今回はイベントをすることなく、しれっと新製品へ刷新してしまうという感じでしたね。
日本時間の10/18の21時頃からAppleのオンラインストアがアップデート中になり、3時間後の日付が変わった10/19 0時に販売が開始されました。
iPad Proの刷新、iPadの刷新、そしてAppleTV 4Kの刷新、この3プロダクトがアップデートされ新価格で販売されています。円安による価格改定後ということもありそれはそれはお高い価格となっています。
またiPad用の新型キーボード、Magic Keyboard Folioも登場しました。
数分で新発売となった製品がチェックできるよう、サクッとまとめてみますね。
iPad ProがM2チップを搭載
iPad ProがM2チップを搭載して新発売となりました。価格もアップとなり一番安いiPad Pro11インチのWi-Fi、128GBが第3世代は117,800円だったのが、第4世代となって124,800円と7,000円も値上がりしました。これは辛いですね。
iPad Pro12.9インチは最安モデルが第5世代で159,800円だったのが今回第6世代となり172,800円とこちらは13,000円もアップ!価格改定前の12.9インチの第5世代は129,800円でしたから4万円以上のアップということで、これは非常に厳しい価格と言えます。
では変更点はどこかというと、11インチモデルでチェックしてみましょう。
カラーはスペースグレイとシルバーで変化なし。
ディスプレイは11インチはLiquid RetinaとProMotionテクノロジーで変化なし。
チップはM1からM2へとアップグレードしています。
カメラは変更なし。
コネクタもThunderboltのUSB4のUSBーCで変更なし。
最大ストレージも2TBで変更なし。
対応アクセサリも第2世代のApplePencilとMagicKeyboardとSmartKeyboardFolioで変更なし。
サイズも重さも全く変更なし。
バッテリーも稼働時間は変更なし。
ビデオ撮影はProRes撮影ができるようになっています。
また12.9インチも11インチとアップグレードされたものは全く同じです。
正直M1チップがM2チップに変更されただけ、ということになりますね。ですから、M1モデルのiPad Proを持っている人はあえて買い替える必要はないと言えます。
正直このアップデート必要?って思っちゃうくらいですが、前モデルが2021年5月と1年半前に発売されていますから、まあそんなものかなあって思いますけどね。
ただ、この新型iPad Pro発売による恩恵はあります。それは整備済製品の価格が下がるということです。例えばiPad Pro11インチの初代で最安モデルとなるWi-Fiの64GBモデルは60,800円と1万円も安くなりました。これは価格改定前の販売価格ですから、かなりお得な価格じゃないでしょうか。
また、まだ整備済製品で出品されているのをみていませんが、M1チップモデルのiPad Proも価格が安くなって販売されると思います。
11インチ128GB Wi-Fiの最安モデルが価格改定前は10万円を切る94,800円で販売されていたので、10万円を切る価格で販売されれば十分に購入を検討する価値はあります。
まるでAir!iPadがベゼルレスの4色展開に
第10世代となりiPadは大型進化した!という感じですが、よ〜く見ると「これ第4世代のiPad Airじゃん!」って感じです。
第9世代までのホームボタンあり、LightningのiPadは現行モデルではなくなってしまいました。なので、第9世代と第10世代のiPadを比較しても意味がないので、第4世代のiPad Airと比較してみましょう。
カラーはシルバー、ピンク、ブルー、イエローの4色展開。iPad Airよりも原色に近いカラー展開となっています。
ディスプレイは10.9インチで同じ。ただし、Airはフルラミネーション、反射防止コーティング、広色域ディスプレイで、これらはiPadにはありません。
チップはA14Bionicで同じ。
カメラも12MPの広角カメラのシングルで同じ。
フロントカメラは7MPからアップグレードされた12MPの広角カメラ。ちなみにiPad Air5と同じです。センターフレームに対応しているフロントカメラモジュールです。Air4は旧型カメラですから、センターフレームなどに対応していません。
コネクタはUSBーCで同じ。
モバイル通信はiPad Air4は4Gまでですが、5G対応。こちらはiPad Air5は5G対応してますね。
認証は電源ボタンによるTouch IDで同じ。
ストレージは64GBと256GBの2種類で同じ。
スピーカーは2スピカーで同じ。横向きにすると左右から音が出るのでこれはいいですね。
ディスプレイ性能を落として、フロントカメラとモバイルは最新の機能を搭載していますが、そのほかはiPadAir4とほぼ同じです。
そして違うところが対応アクセサリです。
まずiPad Airは第4代、第5世代についてはiPad Proシリーズと同じアクセサリが使用できます。第2世代のApplePencil、SmartKeyboardFolio、MagicKeyboardですね。
ところがiPadはこれらがいずれも対応していないようです。
まず大問題なのがApplePencilは相変わらず第1世代のみ対応ということなんです!これおかしいですよね。見た目はiPad ProやiPad Airと同じなのに第1世代のApplePencilしか対応していないなんて。
しかも第1世代のApplePencilは端子がLightningですから、USBーCへとコネクタが変更されたiPadではそのまま充電できず、変換アダプタが必要となります。
さらにキーボード付きカバーもSmartKeyboardFolioとMagicKeyboardが非対応で、新しくMagicKeyboardFolioなるものが登場しました。
これはキーボード部分はMagicKeyboardと同様にトラックパッド付きのキーボーで、スタンド部分がSurfaceのように引き出してよしかかるようなスタイルのスタンドとなっています。MagciKeyboardよりは安いのでこれはいいかもしれませんね。
SmartKeyboardFolioはスタンド機構の仕様からキーボード部分しか入力インターフェースとしてスペースを確保できませんので、トラックパッドを置くスペースがありませんでした。
Surfaceスタイルのスタンドとすることで、ディスプレイカバー部分全てを入力スペースとして使うことができるので、キーボードにトラックパッドをつけることができた、というわけですね。これはiPad Proでも対応して欲しいところだと思うのですが。
さて、価格ですがWi-Fi64GBの最安モデルが68,800円となっています。ちなみにiPad Air第4世代の整備済製品の価格は同様に最安モデルが69,800円ですから、ほぼ同じです。
ディスプレイ性能はAir4の方が良く、対応アクセサリもAirとProは共通ですから、どう考えてもAirの方がいい気がするのですが、iPadのターゲットユーザって誰なんでしょうね?
第5世代iPad Airが値上がり!iPad第9世代は併売
第5世代iPad Airは価格改定後最安モデルが84,800円で販売されていましたが、今回iPad ProとiPadの販売時に値上がりし、92,800円と8,000円も値上がりしていました。これはなんで?って思うんですけど。
価格が上がり見た目がほぼ同じとなった第10世代の無印iPadと差別化するために値上げしたのでしょうか。
また、iPadは第10世代となりましたが、仕様がほぼiPad Airと同じになったため、従来のホームボタンあり、コネクタはLightningの第9世代iPadも併売されます。価格は下がって欲しかったところですが、据え置きで最安モデルが49,800円となっています。
なんだかiPadの現行モデルって気軽に買えないデバイスになってしまいましたね。整備済製品を検討していきたいなって思います。