iPad用の着脱式ペーパーライクフィルムを比較してみた

iPadには今までガラスフィルムのみ使っていましたが、ペーパーライクフィルムを試してみたくなり、早速Amazonで購入して使ってみました。

今回着脱式のもので、通常の着脱式、そしてマグネットタイプの着脱式を試してみましたので、その比較などもレビューしたいと思います。

2台のiPadProで着脱式ペーパーライクフィルムを比較

現在使っているiPadはiPad Pro10.5と第3世代のiPad Pro12.9です。どちらも購入と同時にApplePencilを買って使おうとしましたが、裸のディスプレイに書くときはなんかカツカツするし滑るしで、字は描きづらいなあという印象でした。

さらに精神衛生上ガラスフィルムを貼った方がいいなあと思って貼ったのですが、そうするとさらにApple Pencilが滑るようになり、Apple Pencilは字を書く目的であまり使わないようになったんです。

1年以上そんな状態が続いていたのですが、やっぱりペンシルを有効活用したいと思って、ガラスフィルムからの上から貼り付けても使えそうな着脱式ペーパーライクフィルムを使ってみることにしました。

買ったペーパーライクフィルム

iPad Pro10.5インチには普通の着脱式ペーパーライクフィルムを買いました。ただ手頃の値段がなかったので、無印の10.2インチ用のフィルムを買いました。

iPad Pro12.9インチにはマグネット式の着脱式ペーパーライクフィルムを買いました。こちらはApple TVなどエンタメで良く使うので、ペーパーライクフィルムの光沢がない画面ではちょっと嫌かなと思って取り外しが簡単そうなものを選びました。

それぞれの着脱式ペーパーライクフィルムの比較

使い方はどちらも同じでiPadを横にして、フィルムの上下に黒い縁があるので、本体の上か下で位置合わせをして貼り付けます。

ガラスフィルムや通常の保護フィルムとは違い、着脱式なので位置調整は簡単に修正できますから、手軽につけることができます。

フィルムの黒縁は盛り上がっている方が外側、フィルムと同じ高さの方がディスプレイ側になります。

どちらもフィルム保管用のクリアファイルが付いていて、フィルムを取り外してもそのクリアファイルにしまうことができます。

ここまではどちらも同じです。それでは違いを比較してみます。

マグネットは他のものにくっついちゃう

マグネットタイプはSmart Folioなどディスプレイカバーにくっついちゃいます。これが結構わずらわしい!

ディスプレイカバーはディスプレイにくっついてスリープとスリープ解除ができるように設計されています。そのくっつく仕組みはもちろんマグネットを使用しています。

ですので、マグネットの着脱式ペーパーライクフィルムを使うと閉じているディスプレイカバーを開けようとすると、もれなくペーパーライクフィルムもくっついてきちゃうんです。

ですので、使い方としてはディスプレイカバーをつけない運用で使うことを考えた方が良さそうです。

幸い、iPad Pro12.9は持ち出さず家に据え置きのことがおいので、FolioをスタンドにしてiPadを常にディスプレイが出ている状態にしています。

もし、無印iPad、Air4やPro11インチの場合でよく持ち歩いて、ディプレイカバーをする場合は出先でサッとiPadを取り出して、カバーをめくって使おうとしたら、ペーパーライクフィルムがぺろっとカバーにくっついて、手軽さが全くなくなりますから要注意です。

通常の着脱式は結局つけっぱなし

iPad Pro10.5につけた通常の着脱式フィルムは結局つけっぱなしで、着脱式のメリットを特に享受していません。

というのも取り外しはそれなりに簡単なのですが、結局ホコリなどのゴミがついちゃうと粘着性がなくなるようで、そんな気を使うならずっと貼りっぱなしでいいじゃん、という結論になりました。

普通はペーパーライクフィルムを使うけど、どうしても外してiPadを使いたい時がある、という人に向いていると思います。

もう私はガラスフィルム外して、ペーパーライクフィルムだけでもいいかなって思いました。

着脱式ペーパーライクフィルムの感想

実際1ヶ月ほど使ってみて良かった点、イマイチだった点がありました。通常の着脱式でもマグネットタイプでも同じような感想になったので、これから使ってみたいなと思っている場合は参考にしてみてください。

字が描きやすくなった

ガラスフィルムの上からApple Pencilで字を書くよりも明らかに描きやすくなりました。ただ、私が買ったペーパーライクフィルムの特長7日、どちらのフィルムも紙に書くような描き心地ではなく、ガラスフィルムに書くよりも多少抵抗が増えて描きやすくなったかなという印象です。

世に出ている着脱式のフィルムを全て試した訳ではありませんが、2種類ともそうだったので、もしかすると着脱式のペーパーライクフィルムは若干ペン先の滑りを抑える程度のような作りになっているのかもしれません。

でも今まで積極的に使っていなかったApple PencilをiPadを使うときは必ずそばに置くようになり、またGoodNotes5もあまり使ってこなかったですが、使うようになりました。

iPadはMacには無いApple Pencilによる手書き機能が使えるのがメリットなんですから、このメリットをしっかりと活用したくなります。

ガラスフィルムの上から貼っても使える

これは良かったです。ガラスフィルムって一度剥がすとなんとなく再利用しづらそうですよね。特にiPadは画面サイズが大きいので、再利用するにも保管の方法によってはホコリなどが吸着しちゃいそうです。

買い直すにしても1枚1000円前後はしますからなかなか気軽にはできません。

着脱式のペーパーライクフィルムであれば手軽にペーパーライクフィルムの使い心地、書き心地を試すことができます。

特にマグネット式はディスプレイ側のフィルム面は粘着があるわけではなく、マグネットで画面に貼り付けるので、メンテナンス性が高いです。

なんかホコリついてるなと思えば、付属のクロスでサッと拭けば簡単にホコリを除去できるので、取り外しもすごくお手軽です。

ディプレイタッチの感度が低くなった

こちらはデメリットですね。二重にフィルムを貼っているからか、ペーパーライクフィルムとガラスフィルムの間に隙間があるからなのか、ディスプレイを指で操作しても反応してくれないことがあり、結構ストレスです。

手を少し濡らすと反応が良くなるので、冬で手が乾燥しているからというのもあるかもしれませんが、静電式のタッチパネルは明らかに反応が落ちます。

ですので、指タッチの代わりにApple Pencilを使うようになりました。Apple Pencilはしっかりと反応してくれますので。

ただ、指を使えないとジェスチャが使えないので利便性は下がりやっぱりストレスが出ます。

さらに、通常の着脱式フィルムのiPad Pro10.5はApple Pencilの反応は普通にできますが、マグネット式のiPad Pro12.9はペーパーライクフィルムとガラスフィルムの隙間が大きいのか、Apple Pencilでも反応しない部分があります。

字を書いているときに突然文字が印字されないんですから、これもストレスです。ディスプレイサイズが大きい分、ペーパーライクフィルムに歪みがあるとディスプレイにくっついている部分と浮いている部分があるんだと思います。

マグネット式は取り外しの手軽さのメリットがありますが、こうしたデメリットが大きく、結局今では使わないようになってしまいました。

結論 着脱式ペーパーライクフィルムは使えるがデメリットも知っておくべき

結論としましては、着脱式ペーパーライクフィルムはペーパーライクフィルムを使ったり使わなかったりしたい人向けのアクセサリではあるのですが、実際には取り外して使うことはなく、使う場合はつけっぱなしになります。

また、マグネット式は取り外しが容易な分、ディスプレイとの設置面に隙間があると指はもちろん、Apple Pencilも反応しないことがあるので、12.9インチなどの大きなディスプレイにはおすすめできないと言えます。

ではまとめます。

・マグネット式ペーパーライクフィルムがおすすめな人

普段はペーパーライクフィルムを使わないが、月に何度かはじっくりApple Pencilでアウトプット作業をしたい。その時は少しでもペンの描き心地を良くしたい。

・通常の着脱式ペーパーライクフィルムがおすすめな人

現在ガラスフィルムなどの保護フィルムを使っており、ペーパーライクフィルムを試してみたい。もしよければガラスフィルムを外して、ペーパーライクフィルムをつけっぱなしにして使いたい。

私のペーパーライクフィルムの使い方

私はiPad Pro10.5はガラスフィルムの受けから着脱式をつけっぱなしですが、そろそろガラスフィルムを外して、着脱式のペーパーライクフィルムだけにしようかなと思っています。

絵は描かずノートがわりに使うことが多く、そんなに画面とペンの摩擦抵抗はいらないので、意外とハマリました。

OneNote、GoodNotes5、純正メモ、スクリブルで使っています。特にノート・メモアプリで頭の中の思考を書き出してアウトプットしているとき、ちょっと何かを調べたいなと思ったら、Slide OverでSafariを呼び出し、Googleの検索窓にスクリブルで文字列をサッとかけるのがいいですね。

日本語の認識率も結構高いです。

iPad Pro12.9はApple Pencil第2世代なので第1世代よりも使いやすく、メインで10.5インチと同じような使い方をしていました。

ただ、イマイチな点でも書いたように、指やペンで反応しないことが頻繁にありこれが本当にストレスで結局使わなくなりました。

ただ、マグネット式なので、また使いたいなと思ったらすぐに使えるので、そこは気分で使ったらいいかって思います。

また、iPad Pro12.9と第2世代Apple Pencilで買った以来初めてというくらい時間を使って描きまくったからか、Apple Pencilで書くのに慣れちゃいまして。

ガラスフィルムの上からApple Pencilを使った場合、以前はペン先が滑って書きづらいなあって思っていたのが、今ではそうでもなくガラスフィルムの上からでもあまり不便なく描けるようになりました。

ですので、Apple Pencilをずーっと使っていればペーパーライクフィルムはいらないって思います。

だってアップルが作ってるんですからね。元々普通のディスプレイでも使いやすいように設計されているはずですから。