Adobeが提供しているLightroomというRAWデータを現像するアプリがあります。PCで利用する場合は有償となるのですが、iOSやiPad OSで利用する場合は一部の機能は無料で使えるんです。
私はM型Leicaを使っていたときはよく現像用に使っていました。結構写真の調節がしやすいし、自動の調整でも綺麗に現像できてすごく便利です。
今回iPhone 15 Pro Maxで撮影したRAWデータを現像してみました。
このiOS/iPad OS版は無料で現像まではできるものの、RAWデータのファイル形式がDNG形式である必要があります。
LeicaはこのDNG形式なのですが、日本メーカーのデジタルカメラは撮影RAWデータをそれぞれのメーカーの形式にしてしまっています。
Macの写真アプリはもちろん、Lightroomも有償版(サブスクリプション版)はそれぞれのメーカーのRAWデータに対応しているのですが、無料版は対応しておらず現像できないんです・・・。
今回iPhone 15 Pro Maxで撮影したデータはDNG形式だったためLightroomで現像が可能でした。
さらに、iPhoneにLightroomをインストールしておけば、デジカメのようにいちいちMacやiPadへ写真を写すことなく、iPhoneだけで撮影、現像のワークフローが完結してしまいます。これはすごく便利だし、早い!
また、現像は時間がかかったりはしますが、iPhone 15 Pro Maxだと早い!これはいいですね。
もちろん、iPhone 15 Proも同様にProRAWはDNG形式となっているので、写真現像をLightroomで行うことが可能です。
最近は仕事も家庭も忙しく、なかなかX-Pro3で撮影する機会がない、というか触る機会も激減していますが、ちょっとの隙間にiPhone Pro Maxの撮影で、現像する楽しみも増えていいですね。
ファイダーを除いて撮影するのも楽しいですが、現像しながらちょっとした好みの写真に仕上げるのも楽しみの一つですよ。
また、iOSの写真アプリでも十分な写真の編集が可能です。色々なフィルターがあるので意外と写真編集を楽しめるんですよね。
なので、大きく拘らない場合は写真アプリでもいいと思います。
Lightroomには多彩なプロファイルが用意されているのですが、それらを使うためには有料のサブスクへ加入する必要があります。
結局有料かあ、って思ってしまうこともありますが、基本的なRAW現像を自分で調整する分には無料機能で十分ですからね。
ProRAWの問題として、RAWデータをどうするか、というものがあります。
例えば現像してしまえばそれをiPhoneの写真でもいいですし、写真を使う場合もiCloudを使えばいいと思います。
ただし、RAWデータの置き場にはきっと困ります。というのもRAWデータはデータサイズが大きく、単純に4800万画素のデータであれば48MBのデータとなります。1つの写真ファイルがこのサイズですから、これを何枚も撮るとなるとそれはそれは大きなストレージが必要となります。
写真をProRAWで撮影しまくっているとiPhone Pro Maxの256GBのストレージがあっという間にパンクしちゃいます。
さらに、iPhoneの写真って撮影すると意外とほったらかしで整理しない人、多いんじゃないでしょうか?(私は整理できないタイプ・・・)
そうするとProRAWの写真が埋もれてしまって、さらに現像するのもどうでもよくなってしまいます。
そうなるといつの間にかストレージの空き容量がない!なんてことになるんですね。
こう書いてる私自身が今そんな状態なので、これ書いたら早速RAWデータを見直さなきゃ。
写真アプリの「アルバム」でメディアタイプ>RAWを選択することで、ProRAWで撮影した写真がまとめて表示できます。
なので、RAWの写真が少ないうちに現像してRAWは削除してしまうのがおすすめです。
RAWをどうしても保管したい。そんな人にはAmazon Photosがおすすめです。Amazon PhotosはAmazonプライム会員であれば無料で利用でき、静止画つまり写真データであればなんと容量無制限で利用できるんです。すっごくお得じゃないですか?
この無料で保存できる写真データには決まったファイルタイプじゃないとダメなのですが、JPGはもちろん、iPhoneで撮影した写真のHEIC形式にも対応しています。
また各デジテルカメラメーカーのRAWデータにも対応しているため、なんと大きなサイズのRAWデータも保存可能なんですよ。
なので、どうしてもRAWデータを残しておきたい場合はAmazon Photosを利用するとクラウドに保存できて容量無制限なので安心ですし、プライム会員を辞める予定がなければすごくお得です。
動画は容量制限があり、また追加容量にも課金が必要になりますので注意が必要です。
RAW撮影をガンガン楽しみましょう!