新型iPadはフルスクリーンでiPadAirのようになった!実際は良いものなの?

日本時間の2022年10月19日午前0時に新型の第10世代iPadが発表されました。

発売日は10月26日でAppleオンラインストアでは予約注文できる状態となっています。

ラインナップはAirと同様にWi-Fi、セルラー、64GB、256GBから組み合わせて選ぶことが可能です。

価格は以下の通りで、無印iPadなのにかなり高額となっています。
Wi-Fiモデル
64GB 68,800円(449ドル)
256GB 92,800円(599ドル)

セルラーモデル
64GB 92,800円(599ドル)
256GB 116,800円(749ドル)

もし為替レートが110円くらいだったら49,800円くらいで販売されていたかもしれませんね。このiPadが5万円を切る価格で販売されていたらめっちゃ売れると思うんですけど、68,800円はかなり高いかなといういんしょうです。現在整備済製品のiPadAir4の最安モデルが69,800円ですからそれと同じ値段ですし、正直日本では値段がネックとなりあまり売れなさそうだと思います。

高いけど、これまでのコンセプトとは全く違った新しいiPadとなっているのでチェックしていきましょう!

正直な感想としては「なんでこんな仕様にしたの??」です。

本体スペックはiPadAir4と5の中間

第10世代のiPadの見た目は現行iPadAirとほぼ同じデザインへと生まれ変わりました。これでホームボタンありの旧デザインがなくなるかというとそうではなくて第9世代もラインナップとして併売されます。価格も据え置きとなっています。

見た目は同じなのですが、中身はiPadAirと差別化されています。

まず違う部分ですが、ディスプレイが10.9インチとサイズはAirと合わせてきたものの、性能はディチューンされています。フルラミネーション、反射防止コーティングが無いこれまでと同じスペックのディスプレイとなっています。

その他は第4世代のiPadAir4と同じスペックですね。コネクタもUSB-Cを採用しています。

ただ、フロントカメラとセルラーは第5世代のiPadAir5と同じになっており、フロントカメラでのセンターフレームに対応、そしてセルラーは5Gに対応しています。

つまり、第9世代iPadとiPadAir4とiPadAir5を組み合わせて中間モデルを作った、そんな印象です。

SmartConnectorは従来のiPadと同様に本体横に配置

ベゼルレスモデルのiPad Air4と5、iPad ProシリーズはSmartConnectは本体背面にあり、そこからSmartKeyboardFolioやMagicKeyboardと接続して利用します。

ところが第10世代のiPadでは従来のホームボタンありiPadシリーズと同様に本体側面にSmartConnectを配置しました。

そのため、SmartKeyboardFolioやMagicKeyboardを使用することができません。その代わり新しくMagicKeyboardFolioを登場させました。

これはSurfaceのようになるケース&キーボードで、logicoolから発売されているCOMBO TOUCHとほぼ同じ仕組みになっています。同じだけどAppleブランドとなると1万円ほど高くなって38,800円と、キーボードとしてはかなり高額なアクセサリとなっています。それ以外の純正キーボードはありません。

つまり最安構成にしたとしても、
本体:68,800円 + MagicKeyboardFolio:38,800円 = 107,600円となります。

Surface Go 3の最上位モデルと似たような値段になって、ライバル視してるんでしょうか?

無印iPadで10万円のシステムを組みますか?私なら違う選択肢を考えると思います。

Magic Keyboard Folioは高いけど使いやすそう

Magic Keyboard Folioの特徴はなんといってもケースとキーボードが分離できる点です。これまでのiPad用純正キーボードはカバーとキーボードが一体型のためキーボードから外すとiPadは裸の状態となっていました。

今回、背面カバー兼スタンドとキーボード部分が分離してることから、動画を見るときは背面カバーでスタンドを好きな角度に調整できますし、文字入力やマウスポインタを使用した操作が必要であればトラックパッド付きキーボードを装着すればOKです。

キーボードと背面カバー・スタンドが別パーツなっている

価格は38,800円と高く、この値段ならiPad AirやiPad Pro用にlogicoolから出ているCOMBO TOUCHの方が安くてSmartConnectも使えるので良さそうですけどね。

logicoolのCOMBO TOUCH

でもApple純正で製品化されているところがインパクトがあっていいかもしれませんね。これがなんでiPad ProやiPad Airで使えるようにしないかなあ・・って思います。

ApplePencil対応だけど第1世代

本体を見て「iPadもついに第2世代のApplePencilかあ・・」なんて思っていたらなんとApplePencilが第1世代対応のままなんです。これはちょっと意味が分かりませんよね。フル画面の新デザインを採用しておきながら第1世代のApplePencilを引き続き使わせるという選択が良くわかりません。

さらにご存じのとおり、第1世代のApplePencilはコネクタがLightning対応、そして今回の第10世代iPadはコネクタがUSB-Cとなっています。ん?挿さらないからどうしたらいいの?別のiPadやiPhoneで充電できてもペアリングできないよね?

はい、その通りです。なんと今回1,380円でUCB-C Apple Pencilアダプタというものが新発売となり、第10世代iPadでApplePencilを使用するためにはこのアダプタを別途購入する必要があります。

このアダプタが必要

これもどうなの・・・?っていう気がします。

この新型の第10世代iPadって何もかもが中途半端で何を目指しているのか全くわからないです。今後発売されるであろう第11世代もこの仕様を引き継ぐのでしょうか?

もしかしたらこの仕様は第10世代のみで名機ならぬ迷機として語り継がれることになるかもしれませんね。

またまた値上げのiPad

為替レートは1ドル153円~155円と変更されています。
これに合わせて第5世代iPadAirも最安モデルがアメリカでは599ドルのため日本では84,800円から92,800円へと値上げされています。もうiPadって気軽に買えるデバイスじゃなくなりましたよね・・・

この値上げ、いつまで続くんでしょうか?

Appleのオンラインストアでは値上げされていますが、日本の在庫販売店ではまだ旧価格で販売しているところもありますので、M1搭載のiPadを一番安く手に入れるには今がチャンスと言えそうです!

10/19時点では未使用品で最安モデルが8万円程度で販売されていますが、公式オンラインストアではすでに値上げされていると思いますので旧価格の在庫販売はすぐに売り切れると思います。