Leitz Phoneが欲しいのでまずは調べてみた

最近デジカメの出番がめっきり減ってきました。これまでは出かけるたびにカメラを持ち歩いていましたが、コロナ禍になって出かける機会が減ったこと。子供が大きくなって、お出かけ時に子供を撮影する機会が減ったこと。などなど。

そして、現在NikonのZ fcだけを使っているのですが、買ってから半年経ってまだ外に持ち出したのが3回くらいなんですよね。デジカメはスマホよりは製品寿命が長いですし、同じマウントを使う場合はレンズも資産となるので、持っておくのは別にいいのですが、でも使わないものをずっと持っておくのもなんだかなあ、っていうのはカメラにハマってからずっと思ってること。

いっそカメラを全部手放してスマホだけでいいんじゃない?って思えるほどです。iPhone 15 Pro Maxの120mmは本当に使えるレンズで、子供のイベントはこのレンズだけで十分じゃん、って思えるほど。動画撮影も記録であればデジカメ使う必要はありません。作品も作れるレベルではあるんですけどね、iPhone15Proって。

ということで、現在の私のライフスタイルではカメラは京都の観光地や街中でなんとなくスナップする、という使い方になるものの、持ち出すのもなんか億劫に感じてきました。

そこで、考えたのが、「イメージセンサーに1インチセンサーを採用しているスマホがいいのでは?」です。Xperia PRO-IやLeitz Phoneが日本で公式販売された機種ですよね。

そして、もともとLeicaユーザでしたので、Leitz Phoneにはすごく惹かれます。ということで、Leitz Phoneについて、デジカメとして自分には合っているのか、買えるのかなどを色々調べてみたいと思います。

Leitz Phone

Leitz Phoneはソフトバンクが独占販売している、Leicaが作ったスマホです。日本のみの販売で2024年に3代目となるLeitz Phone3が発売されました。ベースモデルはSHARPのフラッグシップモデルのRシリーズが採用されており、そこへスマホ本体のエクステリアとカメラ機能をLeicaでチューニングして搭載しているというスマホです。

シャープが作っているスマホなので正確にはLeicaが作っているわけではないですが、Leicaブランドで出しているのでベースモデルはシャープのスマホながらライカが最終責任を持って発売しているというものになります。デジカメもライカはパナソニックのベースモデルにライカチューニングを施してライカブランドで発売しているカメラがありますが、それと同じようなイメージですね。

ライカは大きな企業ではないですが、日本は重要な市場のようで、ソフトバンクがライカに声をかけてこのLeitz Phoneが実現したという経緯があるみたいですね。

さて、Leitz Phoneの初代は2021年7月に、2代目となるLeitz Phone 2は2022年11月に、そして現行モデルのLeitz Phone3は2024年4月に発売されています。だいたい1年半に1回のペースで発売されているため、それなりに早いサイクルでリリースされており、企画が続いているところを見ると売れているのかな?って思います。

まあ、開発経緯などはベースモデルとなったAQUOS R6の開発者に聞くとか、Leitz Phoneの開発者に聞くみたいなページがあるのでそちらをみていただいて、やっぱりスマホの薄さでライカのカメラが持てる!というコンセプトにグッと惹かれます。

ライカにはTシリーズ、TLシリーズという背面がフル液晶のデジカメがあります。レンズは現在のLマウントの前身のマウントですがAPS-C用のレンズで大きくはないものの小さくはないレンズです。なので、本体はすっごく薄いですが、レンズをつけるとそこそこ奥行きは出るカメラでした。Leitz Phoneを始めてみたときはそのTシリーズを本当に連想しました。ああ、ついにスマホになったんだなあって。

レンズはスマホに搭載するために個人的にはiPhoneのようにもうちょっと出っ張っててもいいかなって思いますが、シリーズを通してサイズを抑えた1インチセンサー用のsummicron f1.9を搭載しています。

今では三眼は当たり前な時代で、あえて単眼で通すその哲学がすごいと思います。スマホでは一般的にレンズとイメージセンサーはセットのカメラユニットとなります。つまり複眼レンズのモデルの場合、それぞれのレンズにイメージセンサーがあるため、その分スペースが必要となります。1インチセンサーを積んだので、そのセンサーだけを使って幾つかの撮影体験を実現するってすっごくステキじゃないですか。

そうしたなんかライカっぽいこだわり(シャープのこだわりだったのかもしれませんが)がすっごく気に入りました。

まず現行モデルのLeitz Phoneが私的に欲しいかどうかをチェックしてみたいと思います。

Leitz Phone 3

まずは大事な価格チェックです。ソフトバンク単体の販売となり、価格は195,696円となります。4年払いにして1年後に返却すると実質負担額が59,940円となります。1年で6万円。月額5千円となります。これが安いか高いかは人それぞれの価値観ですかね。私なら1年で返却はできないかなあ。

それではライカのサイトをチェックしてみます。(https://leica-camera.com/ja-JP/world-of-leica/leitz-phone-3

スマホのスペックは正直よくわからないです。Androidってほとんど使い込んだことがないので、Snapdragonがすごいチップなのかもよくわかってないです。とにかく、カメラをチェックしましょう。

イメージセンサーは47.2MPで、最近のフラッグシップスマホに標準搭載されている画素数と同じレベルとなっています。ただ、センサーサイズが1インチあるため、他のスマホのセンサーと比べると余裕はありそうです。

実際は4ピクセルを1画素として利用するピクセルビニングという技術を採用しているため、4分の1の画素、約1180万画素の画質となります。1000万画素クラスと言われるとちょっと低いなあ、と思われがちですが、実際には十分な画質で、さらにセンサーサイズが小さいので、変に高画素にするよりもある程度画素数を抑えたほうがノイズが少ない綺麗な写真が撮影できると言われています。

もちろん、設定によってフルスペックの4700万画素で撮影することも可能なようです。スマホで1200万画素あれば十分綺麗な写真が撮れる、ということですね。

Leitzs Looksがすごい!

そしてLeitz Phone2から引き続きLitzs Looksというレンズシミュレーションモードが搭載されています。summilux 28mm、summilux 35mm、Noctilux 50mm、のMマウントレンズをシミュレーションしているんですね。もともとレンズの光学設計から撮影結果は数値化できるということで、それをソフトウェア的に撮影結果をシミュレートしているということらしいです。

なんにせよ、そうしたことが実現できるのはすごいと思うし、その結果が完璧である必要はなく、ただただライカのデジカメとして使ってみたくなる機能ですよね。この3本のレンズを新品で買うだけで200万円を軽く超えちゃいますからそれがカメラ本体含めて20万で済むってお得だよね!なんてお話ではなくて、ライカを使っていれば誰もが揃えたくなるレンズラインナップをスマホのソフトウェアでシミュレートしちゃおうって発想がすごくないですか?そして、それはライカ本体が開発に絡んでいるからこそ実現できる取り組みであって、現時点ではシャオミなど他のライカとの協業スマホでは実現できないわけです。

さらに、可変絞りまでシミュレートしちゃっています。実際に搭載されているレンズはF1.9の固定絞りなので、この可変絞りもソフトウェア的に処理されているものになります。可変絞りですから単なるボケじゃなく、露出なども調整できるのでしょうか。欲しすぎる・・・。

また、カラーフィルターも6種類あって、monochromeはLitez Phone1から搭載されているモードで、ライカらしいモノクロ撮影ができるということらしいです。私は以前Leica X2を使っていて、モノクロのコントラストの強さにすっごく惹かれていましたが、そんな感じの仕上がりになるのでしょうか?

マニュアル撮影

スマホのカメラ、特にiPhoneはサッと取り出して、シャッターボタンを無造作にパシャパシャと押すだけで、簡単に綺麗な写真が撮れちゃいます。オートって本当に便利ですよね。

でもいろんな設定を触りながら写真撮影するのも楽しいんですよね。素人ながらでも色々考えてダイヤル回して撮影するのって楽しいんです。

スマホの場合はダイヤルがないですが、ちゃんとマニュアル撮影で、ホワイトバランス、ISO、シャッタースピード、ピントを自分で調節して撮影できます。これはスマホじゃないデジカメとして使える機能ですよね。

そして、マニュアル撮影することでRAWで保存することが可能です。しかもスマホなので、AdobeのLightroomアプリをインストールしておけば、現像もできちゃうので、撮影から現像までのワークフローをスマホ1台で済ませることができます。LightroomはライカのRAWであるDNG形式は無料で現像もできますし調整することもできはずです。(私は無料でできる範囲の調整をしていた)

もうLeitz Phone3でいいじゃん!

もうこれで決まりですね。正直欲しい!でも今使っているiPhone 15 Pro Max 256GBのAppleオンラインストア価格よりも高いって。欲しい!でもとてもじゃないけど買えません。資金調達するにもさすが調達できる範囲を大きく超えてしまっています。

今持っているZ fcとレンズを打っても10万くらいですから、半分にもなりません。

ということは、1つ前のモデルのLeitz Phone2はどうなんでしょう?中古で安く買えるのでは?ということで今度は型落ちのLeitz Phone2を調べてみようと思います。