iCloudとiCloud写真について改めて知っておこう

iCloud写真ってクラウド上で写真データを管理してくれる仕組みで、多くの人はiPhoneやiPadで撮影した写真をアップロードして、本体のストレージを節約したり、Appleデバイス同士で写真を共有したりしてると思います。

iPhoneの機種変更する時も古いiPhoneから写真データを転送する事なく新しいiPhoneで今までの写真を見ることもできます。

「でもそんな設定してないけど」って思いますよね。それを利用者である我々がほとんど意識しなくても「自動」でやってくれている仕組みなんですね。さすがAppleさん!

iPhone本体に180GB以上写真データを溜めていた私の奥さんもこのままじゃダメだということで、iCloudの200GBプランにして、iCloud写真を利用開始したのですが、「自動」出全然アップロードされないんです。

3日間待ってもうんともすんとも言わない状態でした。ネットで色々調べてあれこれ試しても困っていたのですが、ある方法を思いついて試した結果、突然iCloudへのアップロードが開始されました。

その時、iCloudって何?iCloud写真ってなんなん?って思って改めて調べてみましたので紹介します。

Appleの公式ページでは実際に利用する際に感じる疑問とかってなかなか解決しないので噛み砕いて解説してみようと思います。

iCloudとは

iCloudはAppleデバイスのデータを複数利用している際にどのデバイスでも最新のデータを利用することができたり、もしデバイスが壊れてもクラウド上にデータがあるため、新しいデバイスで元の状態に戻すことができたりと、利用者が全く意識しなくても自動でそれらをやってくれる便利な仕組みです。

でもiCloudは初期状態では無料の5GBのみ。10年前にリリースされその時の最新iPhone4Sは1番小さい容量が16GBで、無料の5GBで十分な容量でした。

現在のiPhoneはiPhoneSEの64GBが最低容量で写真を撮ったりゲームアプリをインストールしたりすると5GBなんてあっという間に無くなってしまいます。

そこでiCloudでは有料で50GB(月額130円)、200GB(月額400円)、2TB(月額1,300円)と有料で容量を追加することができます。

でも何が便利かわからない人にとって月額料金を支払って容量を追加するのって結構抵抗ありますよね。

写真をたくさん撮る人はすぐにiCloudが一杯になってそのまま写真をiPhone本体に保存したままの人も多いと思います。

iCloud写真とは

iCloud写真はiCloudの機能の中で一番使っている人が多いと思われるもので、iPhoneやiPadで撮影した写真や動画はもちろん、デジカメで撮影した写真や動画も管理することができ、複数のAppleデバイスで見ることができるようになります。

近年のiPhoneはカメラ全般の性能がっぷしたことによりデータサイズが大きくなっていて、特に動画は4K動画など撮影するとすぐに10GBとかのデータサイズになってしまうほど、写真と動画のデータがiPhone本体のストレージを圧迫するようになってきました。

そうなると本体に保存している写真データや動画データは本体に保存したままだと機種変する際の弊害となったり、もし本体が壊れてしまったときは思い出も一緒に壊れてしまうことになります。

そこでiCloud写真を利用することで、iPhone本体のストレージ容量を節約しながら大事な写真や動画のデータをクラウドへ保存しておくことができるようになります。

実際写真データはどうなるのか?

iCloudとiCloud写真の仕組みはなんとなく分かりました。「なんとなく」が意外と重要で細かいことはAppleのシステムが全部やってくれるので、そこはお任せした方がいいです。ただ、その仕組みとそれを利用するとどうなるかをちゃんとわかっておくことで、サービスや機能を余すことなくしっかりと利用することができるので、それならある程度は知っておきたいところです。

それでは私のiPhoneのストレージ状況とiCloudの状況を紹介しますね。

現在私はApple Oneの個人プランを契約しているので、iCloudのデータ容量は50GBとなっています。

iPhoneとiCloudの写真のデータサーズの比較

まずiCloudのデータサイズを確認します。50GBのデータサイズに対して現在約40GB使っていることがわかります。そしてその中で写真アプリに保存している写真や動画のデータサイズは約30GBです。

次にiPhoneのデータサイズですが1.86GBとなっています。写真データの28GBはiPhone本体になくそれだけiPhoneのストレージを節約できていることがわかります。

iPhoneの中に残っている写真アプリのデータは最近撮影したデータや最近見たデータがキャッシュ(一時的な保存)として残っている状態で、長期間見ていないものは全てiCloudのみでiPhoneにはサムネイル(一覧表示するための小さい写真)のみ残っている状態です。

こうした仕組みでiPhoneのストレージが最適化され、容量を節約できているということなんですね。

iCloudが有料だけどメリットの方が大きい

10年前にiCloudが登場した時は無料で5GB利用でき、当時のiPhoneの容量や写真や動画、アプリのデータサイズはそれほど多くなく、ほとんどの人は5Bでも十分活用することができました。

ここ近年はiCloudの容量が5GBではなんの意味もなく、iCloudを有効利用する場合は50GBまで増量する必要があります。
(できればGoogleのように無料で15GBくらいまでは増量して欲しいところです)

ただ50GBを追加すると月額で130円、200GB追加すると月額で400円発生し、気軽に利用しようかなとはなかなか思えません。漫画や雑誌が読めるとか、買い物のポイントがアップするとか、そうした目にみえる効果がないので、結構有料プランへ移行することに抵抗がある人って多いのではないでしょうか?

iCloudの料金とiPhoneのストレージ容量の料金を比較してみる

ではiCloudの有料プランを使うメリットを具体的に考えてみましょう。

料金比較が一番わかりやすいですよね。

まずは現行iPhoneの13シリーズの場合です。iPhone13シリーズは最低のストレージ容量が128GBで、その次は256GBです。その差は128GBで価格差はApple Storeの価格で12,000円差です。

また併売されているiPhone12シリーズは最低容量が64GBで、最大の256GBとのストレージ容量差は192GBで価格差は18,000円となっています。

ここからわかるのはiPhoneは64GBのストレージがアップするごとに本体価格が6000円アップするということですね。

さて、iCloudですがこちらは50GBで月額130円/年額1,560円となります。200GBの場合は月額400円/年額4,800円となります。

iPhoneの買換えサイクルが2年場合、iPhoneのストレージを128GB追加の場合は12,000円の追加になるわけですから、年間で6,000円となりiCloud200GBの方が容量が多いのに安い計算となります。

3年使った場合はiPhoneは128GB追加で増額が年間4,000円となり、iCloudは200GBで年間4,800円ですからGBあたりではまだまだ圧倒的にiCloudの方が安いです。

さらにiPhoneは本体が壊れたらデータも破損してしまいますが、iCloudは始まって10年以来データが損失してしまうような障害は発生していません。なので、データ保存を考えた場合もiCloudにデータを置いておいた方が圧倒的に安心と言えます。

まとめ データを保存するならiPhone本体よりもiCloud

iCloudは一度容量追加を初めてしまうとずーっと使い続ける必要があるサブスクです。

iCloudを使わずにiPhoneにデータを溜めずつけていくとiPhoneのストレージ容量も増えていき、機種変更する際に次の機種も容量が大きいiPhoneを選び続ける必要があります。

毎月払うか数年に1回まとめて払うかで心理的な負担は変わりますが、説明したように結果的には料金的、データ連携の利便性、データ保全の観点からもiCloudを利用した方がメリットがあることがわかりました。

今iPhoneに過去数年分の写真データをずっと溜め続けている人は一度iCloudの有料プランを検討してみるのもいいかもしれませんね。