ウチの奥さんがようやくモバイルICOCAデビュー
ウチの奥さんは普段電車に乗らないので、電車に乗る際は切符購入で乗車してました。長男にはカードのICOCAを持たせているのですが、奥さんと次男が電車に乗る際は切符購入しています。
JR西日本の切符販売機は交通系ICでの切符購入ができ現金不要ですから、私と一緒に電車に乗る際は私のモバイルICOCAで切符購入してました。
ただ、最寄りのJRの駅では切符販売機が1台しかなく、電車が来る間際に切符を買おうとすると切符購入のため並んでいる間に乗り過ごしてしまうなんてことも考えられます。
そこで、ようやく奥さんのiPhone12に「Apple PayのICOCA」を導入することにしました。
まず後述する理由から奥さんにはICOCAアプリを利用せず、ウォレットアプリからICOCAを発行し、さらにApple Payへのクレジットカード登録をしていなかったので、カードを登録してApple Payを利用できるようにし、ウォレットアプリ内でチャージできるようにしました。
登録・設定はクレジットカードさえ手元にあればすぐできるので、10分もかからないくらいです。デフォルトでエクスプレスカード設定も有効化されますので、これで奥さんのiPhoneを駅の改札へかざすだけで電車に乗ることができます。
Apple PayのICOCAはiPhoneで利用可能なモバイルICOCAで、私もリリースされてからずっと使ってましので、すごく便利です。これまでモバイルSuicaを使っていましたが、JR西日本ではポイントが貯まるわけでもなく、単に便利な決済手法となっていましたが、モバイルICOCAになれば乗車時のポイントや、チャージによるポイントが貯まっていくのもすごくお得意です。
ただ、家族で使う分には色々制限があって、便利ながらもお得にはならないところがあります。
そこで、今回はとりあえずApple PayのICOCAをすぐに使ってみたい!という方への参考として、私の奥さんの場合どうだったかというのをお伝えしようと思います。
一般的なApple PayのモバイルICOCAのデメリット
モバイルicocaは、スマートフォンでICOCAが使えるサービスで、最初はAndroid版がリリースされ、約半年後にiPhone版がリリースされました。iPhone版のモバイルICOCAにはいくつかのデメリットがあります。
- iPhoneでモバイルicocaを利用するには、iOS 16.0以降がインストールされたiPhone 8以降の機種が必要です。
- iPhoneでモバイルicocaへのチャージは、Apple PayかJ-WESTカードしか利用できません。
- iPhoneとApple Watchで同じモバイルicocaを使うことはできません。
デメリットと言われると上記の内容で、人によっては古いiPhoneを使い続けていて利用したい、機種は利用できるけど、Wi-Fiの環境がないからiOSのバージョンアップができない、など利用環境を用意できないかもしれません。利用したいのに利用できないんですから、これもデメリットとなり得ます。
ただ、一番のデメリットは2番めに記載した、チャージするためにはApple PayかJR西日本が発行するクレジットカードのJ-WESTカードしか利用できないというところです。
iPhoneにモバイルICOCAを導入するにはウォレットアプリ経由、ICOCAアプリ経由の2通りあります。
ウォレットアプリ経由でモバイルICOCAを作成する場合はiPhone内でICOCAを発行してApple Payでチャージする方法となります。この場合、ICOCAは無記名ICOCAとなり単なるICOCAとして利用できる状態となります。
そうするとデメリットとしては再発行や払い戻しなどのICOCAのサポートを受けることができません。
ICOCAアプリ経由でモバイルICOCAを作成する場合は、WESTER会員登録をする必要があります。このWESTER会員に登録することで、ICOCA利用でもらえるポイントやチャージでもらえるポイントが利用できるようになり、ICOCAの再発行や払い戻しなど、通常のICOCAサービスを受けられるようになります。
このICOCAアプリでもICOCAへチャージできるのですが、iPhone版の場合はJ-WESTカードしか登録できないというデメリットがあります。Apple Payではチャージできるのですが、任意のクレジットカードを登録できないんですね。これも結構大きなデメリットです。
ちなみにAndroid版では任意のクレジットカードを登録できるんですよ。不思議です。
これ、何が困るかというと、Apple Payでは個人口座のクレジットカードを登録し決済して、ICOCAには家計口座のクレジットカードを登録したい、などカードを使い分けたいときにそれが利用できない!という問題が発生するんです。
これが本当に不便で困ります。
そして、家族で利用する場合、この仕様が結構ネックとなるんです。
家族で利用する場合のデメリット
ICOCAなど交通系ICカードはルールとして個人利用するよう決められており、いわゆる「複数人による使い回し」は禁止されています。他人同士はもちろん、家族間でも使い回しはいけません。
ただ、1人の人が使うのであればその人用に何枚もICOCAを発行することができます。つまりiPhone1台でも2枚3枚と発行して使い分けることができます。通勤用とか、買い物用とかですね。
ただし、モバイルICOCAは発行すると1つのデバイスにしか紐付けることができません。iPhone1台だけ持っている人であれば気にならないかもしれませんが、私のようにiPhoneを2台とか、Apple Watchを持っている人はその仕様を機にする必要があります。
私はiPhone2台持っていますので、ICOCAアプリでICOCAを2枚発行し、iPhone 15 Pro MaxとiPhone 12 miniにそれぞれ紐づけています。
これらの決済は共有することができず、デバイス間でICOCAを移動することで、違う端末に紐付けを変えることができます。私の場合はApple Watchを持っているので、iPhone 15 Pro MaxとペアリングしているApple WatchにiPhone 15 Pro Maxで使っていたICOCAを移動させる、という感じです。
するとApple WatchでICOCAを利用できるようになりますが、移動元のiPhone 15 Pro MaxからはICOCAが消えて利用できなくなります。
ICOCAを消してしまっても、WESTER会員登録してればチャージ金額を保持したまま再発行できる(再作成できる)という仕組みです。
長々と説明しましたが、家族で利用する場合に何が困るかというと、このICOCAのルール通り、家族でICOCAを共有できない、つまりモバイルICOCAを移動させることができないということです。
私が発行したICOCAを奥さんに使ってもらうことができない、ということですね。当たり前と思うかもしれませんが、これが結構困るんです。
困る理由がWESTER会員とJ-WESTカードの仕組みです。WESTER会員に登録するとモバイルICOCAを管理できるようになります。そしてJ-WESTカードがあれば登録してチャージすることができます。
まず困るのがJ-WESTカードを紐づけるWESTER会員IDが1つだけということです。ICOCAアプリでチャージする際、登録したJ-WESTカードを利用すると1.5%〜3%のポイントが還元されます。これが結構大きいです。ICOCAは2万円までチャージできますから、1.5%還元でも2万円チャージすると300円分のポイントが還元されます。これをそのままICOCAにチャージできますので、現金で300円の買い物をお店でできることになります。
うちの場合、私がJ-WESTカードを持っていて、さらに奥さんにも、と思ってもWESTER会員へこのJ-WESTカードを紐づけることができません。
そしてiPhoneの場合はICOCAアプリではWESTER会員へJ-WESTカード以外のクレジットカードを紐づけることが来ません(紐づけても決済できない)ので、WESTER会員を作るメリットがあまりない、つまりお得にはならないということになります。
お得にならないのがデメリットなのですが、やっぱり享受できるメリットを受けられない、受けるのに手間やコストがかかるのではデメリットって言いたくなります。
例えば、iPhoneに限って言えばApple IDでファミリーとなっているメンバーについてはICOCAを移動できるようにするなど、モバイルICOCAを流行らせるのであればそれくらいの柔軟さは欲しいなあって思います。
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(2024年4月追記)
Apple PayのICOCAで1000ポイントもらえるキャンペーン
モバイルICOCAで1000円分のポイントがもらえるキャンペーンを実施中です。うちの奥さんもうちょっと待てばキャンペーンに参加できたのになあ、ってちょっと悔しかったりして。2枚目以降の発行したICOCAはキャンペーン対象外とされているので、ICOCAアプリだけじゃなく、ウォレットアプリから発行したICOCAもJR側でちゃんと把握できるようなシステムになっているのでしょうね。
もし、まだiPhoneでモバイルICOCAを発行したことがなければ、キャンペーンで1000円分ゲットするのもいいと思いますよ。