楽天モバイルの新プランが6月1日から開始
2023年5月12日に楽天モバイルが新プラン「Rakuten最強プラン」を発表しました。
私は楽天モバイルをメイン回線として使っているので、どんな発表がされるのか、楽しみ&恐る恐るチェックしていました。「改悪」もありえますからね。
実際確認すると現在普通に使っている楽天モバイルユーザからすると「何も変わらない」でした。
最強プランとなることで、現在のUNーLIMIT VIIからの変更点は以下となります。
現)パートナー回線の月間使用量は5GBまで。超過すると1Mbpsへ速度制限
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新)パートナー回線の容量制限を撤廃
これだけ、です。またパートナー回線を自由に使えるということで、これまで人口カバー率98.4%としていたところ、docomo、au、SoftBankと同じ人口カバー率が99.9%となりました。
まず気になる料金ですが、0円が撤廃されたUN-LIMIT VIからUN-LIMIT VIIへの変更くらいインパクトがあるのかと気になっていましたが、料金プランの金額の変更はありませんでした。
そのほかも特にUN-LIMIT VIIから変わりがないのですが、ではなにが最強かというと、パートナー回線の再契約とパートナー回線の使用量上限の撤廃です。
楽天モバイルのプランはワンプランでパケット使用量(データ使用量)によって段階的に料金が上がっていくシステムです。
3GBまでが1078円、20GBまでが2178円、20GB以上は無制限で3278円というプランでした。これまで楽天回線が繋がる範囲であればフルスピードで使い放題だったのですが、楽天回線が繋がらないところはパートナー回線(au回線)につながり、その場合は月に5GBまでフルスピードで利用、そして5GBを超えるとパートナー回線の通信スピードは1Mbpsへと低速の通信となっていました。
1MbpsあればYoutube見るのには困りまらないスピードなのですが、決して早くはないので快適には使えないスピードです。
ところがこの最強プランではパートナー回線につながっていても楽天回線と同じ扱いをするようになり、月に5GBまでという上限がなくなったのです。
au回線のローミングが強化される
これまで楽天モバイルはパートナー回線として使用していたau回線使用料をKDDIへ支払っていたのですが、その金額の負担が大きいということで、自社の基地局を急ピッチで全国へ設置して、KDDIのローミングを止めることでローミング料金を減らす方針で事業を進めていました。
特に、東京、大阪、名古屋ではユーザ数が多く、また楽天回線の基地局を重点的に増やしてきたので2年ほど前から楽天回線のみで利用するようにしてきたんですね。
ところが、その基地局整備を急ピッチで進めたことからその金額が膨らみ、楽天本体の経営に大きな影響を与えており、また楽天モバイルはプラチナバンドの割り当てがされていないため、現状楽天回線のみでは屋内、地下など、電波がつながりにくいという問題も多くあったんです。
私もちょっと郊外のイオンモールへ行って楽天の電波が繋がらずに愕然としたことがあります。
今回、KDDIと回線契約を新たに締結し直したということで、楽天回線が利用できないプラチナバンドでつながりやすさをau回線で補うようにしていくということでした。
また現在東名阪の都市圏ではすでにローミングを終了しているため、利用することができないパートナー回線を6月以降は再度利用できるようにして、都市部の楽天モバイル利用者のつながりやすさを確保していくとのことです。
実際はau回線のローミングを終了している東名阪エリアのローミングを再開するということではなく、屋外は楽天回線、屋内や地下など楽天回線がつながりにくいところでプラチナバンドのau回線を利用するという感じらしいですね。
また人口が少ないエリアについても楽天が設備投資をして人口カバー率を確保するようなことをゆっくり進めることにして、まずはau回線を利用していく方針のようです。
そうすることでつながりやすさを確保しつつ、KDDIへ支払うローミング料金はそんなに膨らまないという試算のようです。
今回au回線は800MHz帯のみ利用し、そのローミングエリアも細かく決めており、auが周波数のバンドで確保しているエリアについては楽天モバイルが利用することはないようです。つまり、auの圏内すべて楽天モバイルで利用できるわけではないようです。
おそらく、楽天モバイルが繋がらないエリア、繋がらない場所をしっかり調査して、そこがauの800MHz帯の圏内となっていれば楽天モバイルで利用できるようにするという感じのようですね。
私は普段の生活圏内では楽天回線をほとんど利用できていて困ることはないのですが、実は意外とパートナー回線をつかんだりもしてるんですよね。知らないうちに。
そしてその切り替え、特にパートナー回線から楽天回線へ戻る時に通信が途切れたりすることがあるらしく、なんか電波たってるけど通信できないなあってこともあったりしますが、そういうことなんですね。
ところが、今回はこのような楽天回線とau回線の切り替えもシームレスに行われるようです。
そして、現在docomo、au、SoftBankが人口カバー率99.9%としているのを楽天モバイルも同じ割合とするようですね。
20GBあれば十分
自宅に固定回線があり、自宅でWi-Fiを使える環境であれば、日中に仕事や学校へ行っている人であれば、1ヶ月に20GBもあれば余るくらい十分なデータ量となると思います。
ですので、オプションを利用しなければ毎月2178円で収まるという形になります。MNOの回線がMVNOと同等の価格で利用できるのはありがちですね。
20GBで2178円だとマイネオと同じ値段ですね。ただ、楽天モバイルは国内通話料がRakuten Linkを使うことで無料になりますから、これはすごく大きなポイントです。私も電話はほとんどしませんが、店舗や病院など固定電話に電話をする機会は少なからずあるのでやっぱり通話料が無料というのに惹かれますね。
通話しても月額料金が変わらないというのは本当に安心ですし、結果毎月にスマホの通信料が変わらず固定というのがすごく好きです。
楽天の「最強プラン」まとめ
個人的には今回「最強」と言われるくらいのインパクトは正直感じませんが、メイン回線として使っている楽天回線が今まで繋がらなかったところでも繋がるようになるのであれすごくありがたいです。
ショッピングモールや地下など、私が住んでいる地域では屋外はOKでも屋内はNGというところもそれなりにあるので、色々チェックしてみたいですね。
引き続き楽天モバイルには頑張ってもらいたいですね。