X-Pro2 レビュー ファーストインプレッション

さて、X-E3をお迎えしてさっそくレビューを、と思ったのですが、やっぱりどうもしっくりこない。

選んだレンズがXF23mmF1.4とXF56mmF1.2という単焦点の中でも比較的大きめのレンズを選んだのが問題だったのか。

X-E3はマイクロフォーサーズと見間違うほどの小ささで、デビュー当時から家電量販店で触ってていいなあ、とは思ってたのです。GX7MK2と似たようなサイズ感だし。

価格も中古で5万円を切って富士フィルムカメラの性能からすると結構リーズナブルな感じでしょ。

で、しばらく自宅で子供の撮影を市営たのですが、やっぱりしっくりこない。

持ち出してF2シリーズのレンズで気軽にバシバシとるならいいんだろうけど、23mmF1.4や56mmF1.2でちょっと凝って撮影したいというときには向かないみたい。(個人的に)

ということで、X-E3と手持ちのパナライカLEICA DG 12-60mmとLEICA M-E時代に使っていたNOKTON 40mm F1.4を手放して、パナの14-140mmの便利ズームとX-Pro2と交換することに。

ちょうど買取5%UPキャンペーン中だったので、X-E3の下取り価格も購入金額の3,000円マイナスくらいで済んだので良かった。1ヶ月ほど3,000円でレンタルできたと思えばね。

X-Pro2もデビュー当時から結構気になってて、X100Tを中古で買ったくらいですから。

ということで、X-Pro2のいまさらレビュー行ってみましょう!

X-Pro2 買ったよ

以前X-Pro1+XF35mmF1.4のレンズキットを半年くらい使っていたので、サイズ感は違和感なし。写真での見た目以上にまあまあ大きんですよね、M型LEICAもX-Proシリーズも。

X-E3とはくらべてかなり大きくなりました。ですから携帯性はかなり低くなると思ったほうがいいでしょう。

気軽に持ち題したい人はX-E3ですね。性能もほぼ同じ。撮影される画像は全く一緒(のはず)ですから。

でもカメラという道具としてみるとやっぱりX-Pro2はいいです。持った感じの質感が全然違います。

X-E3はやっぱりお手軽なデジカメ感があります。GX7MK2に近い感じですよね。持った感じは。

でもX-Pro2は見た目以上には重くないけど、それでも機械って感じがするカメラで、これなら単焦点揃えて撮影したいなあって気分になります。

機能

機能を雑多に書いていきます。

基本機能

ここ最近のデジカメらしく必要な機能は揃っています。ボディ内手ブレ補正(BIS)は非搭載なので、手ブレ補正はレンズ側で行うしかありませんが、フジのレンズは単焦点に手ブレ補正がないので、基本的には手ブレ補正なしで撮影することになります。

でもM型LEICAも手ブレ補正無いから別に気になりません。

ファームウェアアップデートも繰り返されてきておりVer5.0となった時点でほとんどの機能が揃いました。最初は4K動画の撮影もできなかったみたいですよ。それがファームウェアアップデートでできるようになるんですから、不思議ですよね。

でもおそらくX-Pro2で動画は撮らないと思います。きっと。でも旅行とかいって子供を撮影しているときに短い動画がサッととれたら便利ですから、あることに越したことはありません。

ボディは防塵防滴仕様となっているので、若干の安心感はあります。ただし、私は防塵防滴仕様のレンズを持っていないので、効果は半減というか効果なし、というか雨降ったらカメラをすぐにバッグへしまいます。

ただ、ホコリの混入をちょっとでも防ぐことができるかもしれないという安心感はあります。(でも信用はしません)

そうそう、最近では当たり前となっている液晶のタッチパネル機能も無いですし、チルト機能もありません。

これもLEICA Mには無いので・・・、って言ったら全部無いじゃん、って言われちゃいそうだけど。

USB充電・給電

X-Pro2はUSBで給電はもちろん、充電もできません。これがX-E3から乗り換えるのに悩んだ一番の理由です。

最近のデジカメにはUSB充電は必須です。だって純正バッテリーって高いから。

自分はやりませんが、長時間の動画撮影をする際はバッテリー交換なんてしていられないので、USB充電どころか撮影中でも充電できるUSB給電機能が欲しいところです。

ですから、予備バッテリーとして純正の中古をAmazonのマーケットプレイスで購入しました。1,880円だったので、予備としては十分ですよね。

繰り返されてきたファームウェアアップデートでなんとかしてほしかったのがUSB充電ですよね。

SDカード

SDカードスロットはデュアルスロットとなっているので、2枚挿せます。ただ、私が過去に使ってきたカメラでデュアルスロットがあっても、使いこなせなかったので、今の所必要性は感じません。

使うとすると、
・スチル(静止画)とムービー(動画)を分ける
・JPGとRAWを分ける
・同じデータを保存してバックアップにする
という使い方でしょうか。

まあ、あれば便利なのでしょうけどね。使いたくなったら使ってみます。

外観

レンジファインダースタイルのカメラでOVF(光学ファインダー)がついているのはミラーレスでは富士フィルムのX100シリーズとX-Proシリーズだけでしょう。

レンジファインダータイプのカメラ、大好物です。

ダイヤル

シャッタースピードとISO、露出補正はボディに備え付けられているダイヤルで変更できますから、十分です。

やっぱり物理スイッチ(ダイヤル)で設定を変えるのは直感的にわかりやすくていいです。

これはよく言われることですが、本当にそう思います。撮影前にディスプレイやEVFを覗かなくても設定を変えられるのってすごくメリットありますよ。

もちろん、前後に横向きのダイヤルがあるので、プログラムシフトも可能ですし、撮影画像の拡大なども簡単にできて便利です。

ちなみに液晶を見ながら設定変更するのはフィルムシミュレーションとフォーカスのポイントくらいですかね。

またジョイスティックがあるので、前後のダイヤルがいらないんじゃない?って思うのは私だけ?

スイッチ

各種ファンクションのボタンに十字キーがあります。あとQボタンもありますね。

十字キーは防塵防滴仕様だからかちょっとフニャッた感じのクリック感です。オリンパスのOM-Dシリーズと同じ印象です。

ボタンはたくさんあるのに、カスタマイズで機能を割り当てられるボタンが半分くらいなのが残念です。

シャッター横にあるFn1ボタンは動画ボタン以外に使えないじゃん、という感じ。

このあたりはファームウェアアップデートでなんとでもなりそうなのですがね。AE-Lて別に専用じゃなくてもいいじゃん、って思うのは私だけ?

ファインダー

X-ProシリーズやX100シリーズの最大の特徴と言えばやっぱりOVFですよね。なんだか長たらしい名前で覚える気にもなりませんが、笑。

OVFなのに、いろんな情報が出てくるのが本当にすごいなー、と。これが2011年くらいに実現していたんですからね。本当にびっくりです。未来感ありありですよ。

このOVFの真ん中にスプリットイメージを出すことができればまんまLEICAと同じフォーカシングができたのですが、技術的に難しかったのか、あえてやらなかったのかはわかりませんが、ファインダーの右下に小さい液晶画面を出すことで、実際のフォーカスを表示させることに成功しています。これがあると無いとではやっぱり違いますね。X100Tのときは本当にすごい!って思いましたもん。

基本的に私の使い方ではOVFで十分です。暗い時や子供のまつげにピント合わせたいなどEVFの力が必要なときは使ったらいいわけで、普段はOVFのほうが断然楽しいです。

やっぱり光学ファインダーのカメラっていいですよね。これがX-Pro2に変えた一番の理由ですよね。

使い勝手

やっぱり使いやすいですね。程よい大きさのカメラってホールドしやすいし、レンズと合わせたときの見た目もバランスいいし。

見た目ってかなり重要なので、X-E3で大きなレンズを使うのもいいですが、やっぱり使ってて楽しくはないですよね。

もちろん、「小さいボディに大口径レンズって楽しぃ」って言う人もいると思いますから、好みの問題ではあるのですが。

大きさはそこそこあるので携帯性を考慮する場合はX-E3なりX-T30orT20なり選んだほうがいいと思います。

個人的にはあまり携帯性が損なわれるという感じはないので、全然おっけーです。

LEICA M型と同じくらいのボディサイズですが、MマウントのレンズよりもXFマウントのレンズのほうが大きいので、レンズを含めると携帯性は悪くなります。

それでもフルサイズと比べたら小さいレンズでいいレンズですからね。

まとめ

ということでX-E3の代わりとしてお迎えしましたX-Pro2。マイクロフォーサーズからマウント以降する際に買おうか迷いましたが、X-E3との差額でレンズを買うことにしました。

ただ、結局自分が求める機材を手に入れることになるので、予算が許すのであれば最初から手に入れたほうが良いという考えもありますし、今回の場合はX-E3を一度使ったからこそX-Pro2が本当に求める機材であるということもわかったということで、結果良しと自己完結しておきます、笑

予備バッテリーも用意したので、これからガンガン使っていこうと思います。