格安SIMの先駆け的存在のマイネオ(mineo)ですが、最近料金プラン的に他社に負けていることが多く、乗り換えようかなあって考えていたところですが、なんと990円でデータ使い放題プランを提供してきました!
これはスゴすぎる!ということで詳細をチェックしてみようと思います。
データ使い放題プラン「マイそく」
マイネオは2022年3月7日より「マイそく」という音声通話付きのデータ使い放題プランを提供すると発表しました。
そのお値段がなんと990円!
私は今、マイネオのデータのみプラン(シングルプラン)の3GB990円を利用しているので、ちょっとプラン変更したくなってきました。
でも、税込で1,000円を切る990円でデータ使い放題なんて夢のようなプランですが、本当に使い放題にすると採算が取れるわけないですよね。
格安で使い放題となるためのちゃんとしたルールが設定されていますので、詳細をチェックしていきましょう。
最大1.5Mbpsの通信速度制限あり
マイネオで人気のオプション「パケット放題Plus」がありますが、このマイそくはそれと同等の最大1.5Mbpsの通信速度での提供となります。
1.5Mbpsって一体どれくらいのことができるの?って気になるところですが、いろんなYouTuberさんが実際に試している動画をアップしてくれていますので、チェックしてみてください。
大体は、
・メッセージアプリは問題ない
・YouTubeは問題ない
・Netflixは問題ない
・Amazonプライムビデオはスタートは重い
・音楽ストリーミングは問題ない
・インスタやTwitterは動画や画像が添付されていると重たい
・ブログは画像やYouTubeが添付されていると重たい
というイメージです。
また、プレミアムプランとして最大3Mbpsのプランも用意されていますが、こちらは月額2,200円となっています。これなら楽天モバイルの20GBまでで2,178円を利用したらいいかなって思いますね。
最大3Mbpsで月に20GB越えようと思うと結構厳しいんじゃないかなあって思います。
平日お昼の12時〜13時は32kbpsとなる
現在モバイル通信で一番混む時間帯が12時〜13時の平日お昼休み時間帯となっています。
格安SIM業者はこの時間帯でも通信品質を保つために設備増強をしなければいけない状態となっていますが、このマイそくはそこを逆手にとって、この時間帯を通信しなければ安くしますよ、というプランになっています。
この制限が実際の利用に影響があるかどうか、ですね。例えばお昼時間帯にスマホでキャッシュレス決済するような生活をしていると32kbpsでは無理なのでこのプランの利用は厳しいかもしれません。
なお回避策としてpovo2.0のような24時間フルスピードで利用可能なオプションを1回330円で提供する予定としています。
どうしてもフルスピードが必要であればこのオプションを利用するのも一つの手です。
3日間で10GB超過すると32kbsとなる
3日間で10GB制限はマイネオの他のプランでもありますが、このマイそくでも3日間で10GBの利用を超過すると翌日は32kbpsの通信制限がかかります。
この場合も330円で24時間フルスピードで使えるオプションを購入すると32kbps制限を解除することができます。
「マイそく」の使い方
このマイそくの使い方を検討してみたいと思います。
まず990円という絶妙の価格帯ですね。これは他の格安SIMやキャリアのサブブランドで提供されている月額990円で3GBをターゲットにしていると思います。
ポイントは平日12時〜13時に32kpbs制限がかかってしまうところです。
例えば私の場合、お昼にキャッシュレス決済をする可能性があるので正直32kbpsに制限されると辛いところ。
じゃあウチの奥さんのように専業主婦ならどうかなと思うのですが、それならLINEMOの990円でLINEの通信はパケット放題の方が実利用上すごく便利です。
どういった使い方がいいのかシミュレーションしてみました。
デュアルSIMで利用した場合
デュアルSIMで小容量のパケットプランを補うように使えばいいかも、と考えましたが、これもちょっと微妙。
例えばこのマイそくのスタンダードプラン990円をメイン回線にして、サブ回線でLINEMOの3GBで990円を利用するとします。
月額料金は1,980円となります。
通常は1.5Mbpsで12時〜13時の速度制限がかかっている間、必要であればLINEMOの高速回線で通信をします。
単純計算ですがLINEMOの通信を1日100Mbpsに抑えられればこの方法で運用することが可能となります。
でもよく考えるとこれは意味ないですね。
マイネオの通常プラン(マイピタ)で音声付きの10GBプランが1,958円で利用可能です。これにはオプションのパケット放題Plusが付いてきます。
同じ価格でも通常プランであれば10GB使えるし、パケット放題Plusをオンにしても1.5Mpbsのままでお昼の通信制限もありません。
ということで、マイそくのデュアルSIMでの運用は全く意味がないことがわかりました。
自分のメインスマホで使う場合、この「マイそく」って意外と使い道難しそう・・。
iPadの回線にピッタリ
iPadやその他タブレット、SurfaceのLTEモデルなど、スマホほど通信が必要じゃないけど、セルラーモデルで使いたいデバイスって意外とあります。
これにこのマイそくを利用するのはどうでしょうか?すごくピッタリだと思います。
お昼の時間制限でどうしても高速通信が必要であればiPhoneなどスマホでテザリングすればいいですから特に運用上も問題ありません。
通勤中の動画再生や音楽ストリーミングはiPadで視聴することもできますし、iPhoneからiPadへテザリングしてiPhoneの回線のパケットを節約することも可能です。
データ通信のみの1GBの880円にパケット放題の385円をプラスして1,265円で1.5Mpbsの使い放題をiPadで利用している人も多いと思います。
これなら990円で月額275円も削減することができてめっちゃ便利ですよね!というか1円でも1,000円を超えるか超えないかってイメージが全然違います。
990円でパケット放題のiPadが実現できるなんて!私もこれ使いたくなってきた。
子供のiPhoneにピッタリ
子供のiPhoneにぴったりだと思います。このマイそくは音声通話付きなので親から子供へ電話をかけることが可能です。
また、1.5Mbpsあれば音声通話も特に問題なく可能なので、子供からはFaceTimeオーディを利用すれば無料で通話することも可能です。
通信速度制限が発生する平日お昼の時間帯は子供は学校へ行っていますからiPhoneを利用しません。ですから平日お昼の通信制限は運用上全く影響がないんですよね。
電話を持たせる平日夕方の習い事や土日は1.5Mbpsですから普通に連絡を取ることができます。
今は1GBで880円のデータ通信のみのプランを使わせていますが、もう110円追加して音声通話が可能となりパケットを気にしなくてもよくなるのは精神衛生上いいかもしれませんね。
結論 iPadや子供の回線には最適!
最初は使い所が難しい「マイそく」ですが、検証するとデータ通信しかせず常に通信を必要としない個人利用のiPadや、速度制限が発生する平日お昼は絶対に通信しない子供用の回線には本当にピッタリということがわかりました。
990円という1000円を切る価格も気分的にすごくお得な感じがしてなかなか絶妙な値付けですよね。
しっかり使い所を考えて利用すると最強のパケット放題プランとなるのではないでしょうか。