いつでもカエドキプログラムってデメリットある?損するの?わかりやすく解説

NTTドコモが提供する「いつでもカエドキプログラム」知ってますか?docomoでスマホを買う際に、4年間の48回払いで購入し、そのうちの23回まで支払い後購入したスマホをドコモへ返却すると残りの支払いが免除されるというサービスです。

2021年年末から2022年年初にかけて、docomoではiPhone12やiPhone13シリーズをこのいつでもカエドキプログラムを利用すると1円とか23円とかで買えますよ、というセールをしていたので利用した人も多いと思います。

でも店員さんに促されるままいつでもカエドキプログラムを申し込んだけど、じっさいどんなサービスなの?っていう声もよく聞こえます。(よくわからず目先の安さに思わず契約しちゃうんですよね)

後から考えたら「デメリットあるんじゃないの?」「なんか損してるんじゃないの?」「そもそも23円で最新のiPhoneが買えるなんてなんか罠じゃないの?」って思ったりしますよね。

実は私もそんな一人です。そこで、いつでもカエドキプログラムを徹底的に調べましたのでわかりやすく解説してみようと思います。

いつでもカエドキプログラムってどんなサービス?

docomoでスマホを購入する際、48回払い(4年払い)で契約して、23回目の支払い後にスマホを返却すると、残りの支払いが免除されるというシステムです。

いわゆる残価設定型の24回払いという支払方法で、車の購入でも良く利用されている仕組みなのでなじみがある人も多いかもしれませんね。

このいつでもカエドキプログラムは2021年9月末からサービス開始されている新しいサービスなのですが、サービスの基本的な仕組みはもう何年も前からある仕組みですね。それまではスマホおかえしプログラムとして、36回払いで、24回目の支払い時にスマホを返却するとのこり12回分の支払いが免除されるというものでした。

ですので、このいつでもカエドキプログラムはスマホおかえしプログラムよりもおなじ23回の支払いでも支払い金額が減るためお得になっているという状況です。

細かいルールがいくつかあるのですが、ざっくりと知っておきたいポイントを紹介します。

絶対23回目までの支払いは必要

いつでもカエドキプログラムの一番わかりやす利用方法は48回払い中23回支払ったらスマホを返却すると24回目以降の残りの支払いが免除されるというところです。

また1回目の支払い後から22回目の支払い後もスマホを返却することが可能なのですが、それでも23回の支払いは日必要となります。
(22回目の支払い以前にスマホを返却すると残りの毎月の支払いが数百円割引されます)

つまりこれはどういうことかと言いますと、
「2年間、docomoの販売価格の半額でスマホをレンタル・リースできる」
というサービスなんです。

リースといった方が近いもしれませんね。

そして23回まで支払ってしまえばあとは返却するもよし、残りの料金を支払って買い取ってしまうもよし、というサービスです。

損したりしない?罠とかあるんじゃないの?

docomoが提供するサービスなので罠はありません。このいつでもカエドキプログラムの制度はこのサイトでも解説していますし、ドコモの公式サイトでもしっかりと説明されているため、説明に書かれていない罠のようなものはありません。

ただ、ある前提を把握していないと損をすることがあります。それは、
docomoでiPhoneなどスマホを買うと、メーカー直販のSIMフリーを買うよりも高い
という場合が多いことです。

キャリアやショップのキャンペーン等で割引があり安くなることもありますが、キャンペーンが無ければiPhoneについてはアップルの公式サイトで販売されている端末価格よりもドコモ(auやソフトバンクも)の方が1万円前後高い金額が設定されています。
(楽天モバイルはAppleの公式サイトと同じ価格で販売されています)

特にiPhone13シリーズからはキャリアで販売される端末もSIMフリー版となり、docomoで買ってもAppleで買っても同じSIMフリーの製品となります。

同じものであれば安い方がいいですよね。

もしいつでもカエドキプログラムを利用せず、48回満額支払いをする場合はAppleで買うよりdocomoで買った方がiPhoneの代金は高くなるので、結果的に損することになります。その点は注意ポイントです。

メリット、デメリット

いつでもカエドキプログラムのメリットデメリットをチェックしてみましょう。どんな利用方法がいいのか、こんな使い方をするとデメリットしかないよ、など参考にしてみてください。

メリット

iPhoneなどメーカー直販でスマホを購入する場合、分割できても24回払いまでですが、いつでもカエドキプログラムは48回払いできるので、月々の支払額を抑えることができます。

一括払いも分割払いも最終支払金額が同じであれば分割払いの方がお得です。分割払いは通常金利や手数料などが含まれ、トータルの価格が一括払いよりも高くなることが多いです。

ですが、最終支払額が同じということは一括払いの金額にも分割払いの金利や手数料が含まれているということが言えます。

現金は一気に手放すよりもできるだけ手元に置いておいた方が運用益が出ますから(銀行に預けるだけでもほんのわずかでも利息がもらえるから)、損をせずに分割払いができるのであれば分割払いをした方がお金的にはお得です。

また、購入時から2年後には半額で買取が保証されているというのもメリットです。

リセールバリューが高いiPhoneシリーズでも新発売されてから2年後には買取店で買い取ってもらっても査定額が定価の半額を上回ることはなかなかありません。イメージでは8万円台のiPhoneなら2年後に売ろうと思うとは査定額は3万円台になっている感じですね。

さらに、この半額はドコモの販売価格の半額です。ドコモの販売価格はAppleストアの価格よりも高額になっていますので、実際にはAppleストアの販売価格の半額よりも高値で買い取ってくれることになります。

デメリット

いつでもカエドキプログラムを使うことのデメリットは一つだけですね。
それは、スマホを2年未満で買い替える人です。

いつでもカエドキプログラムは最低でも23回の支払いが必要となります。たとえばiPhone13が発売されてすぐにいつでもカエドキプログラムで購入して、もし1年後にiPhone14が発売されて買い替えた場合、iPhone13を返却してものこり1年分の支払いが必要となります。

中古ショップでの買取は基本的に発売されてから売るまでに期間が短い方が高く売れます。
(プレミアなどつかない限り)

でもいつでもカエドキプログラムは残価が購入時に設定されていますから、それ以上高く引き取ってもらうことはできません。

スマホを2年未満で買い替えるようなサイクルでつかっている場合はデメリットとなります。

その他のデメリットってよくよく考えると無いんじゃないでしょうか。

例えば以下のような内容もいつでもカエドキプログラムのデメリットかと思いきや、別にそうでもありません。
・端末代金がメーカー直販よりも高額
 いつでもカエドキプログラムの問題ではなくキャリアで買うかメーカー直販で買うかの違い
・実質2年間レンタルするだけで返さなきゃいけない
 3年、4年、それ以上使う予定なら最初からメーカー直販で一括購入したほうが安い
・故障したら返却時に負担金が必要
 そもそも故障したら修理代金が必要

つまり、docomoで端末を買うことが決まっている場合、一括購入ではなくいつでもカエドキプログラムを利用したほうがデメリットどころか、いろいろメリットがある感じですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。いつでもカエドキプログラムには罠とか損するとかはこのプログラム自体には無いことがわかりました。

結局docomoでスマホを買うか、メーカー直販でスマホを買うかで支払い金額が変わってきますので、そもそもどのようにスマホを買って、そのスマホを1年で買い替えるのか、2年で買い替えるのか、3年で買い替えるのか、それ以上使うのか、などにより料金的にお得かどうかがかわります。

また、2022年現在ではdocomoなどのキャリアで販売されている価格そのままで購入するくらいなら、Appleストアなどメーカー直販で購入したほうが端末代金は安くなります。

キャリアやショップが実施しているキャンペーンで割引などがある場合、トータルで端末代金が安価で購入できる場合はいつでもカエドキプログラムを上手に使ってお得にスマホをゲットできる場合があります。