Leica X Typ113 ファーストインプレッション いまさらレビュー

Leica M-Eを売却して、その売却額の半分くらいを利用してLeica X Typ113を購入しました。

色はシルバーです。購入金額は13万円弱。セールだったので相場よりはちょっと安く買えたかな。

ちなみにどういう顛末かと言うと、先日SONY RX1Rを購入していましたが、手持ち資金がなく購入に踏み切っていました。まあM-Eは手放すかなあと考えてRX1Rを買ったわけなのですが、結果的に、M-EとRX1R+X Typ113の2台を交換したという感じになります。

今回いつもどおりマップカメラでの美品購入。このX Typ113って日本語のほとんどレビューブログとか無いんですよね。売れなかったモデルなのでしょうか?X2は結構ブログでレビューされている方が多かったんですけどね。あとX Varioもレビューが多いですね。まずそんなマイナーな位置づけにされているX Typ113が好きです、笑。私がこれからたくさんの情報を出していきますね。いまさら5年前のカメラ情報が求められるのかはわかりませんけどね。

それではX Typ113は今さら感たっぷりですがレビューいってみましょう!

Leica X Typ113の仕様

Leica X Typ113のスペックも紹介しておきましょう。いまさらレビューなのでわざわざスペック紹介を省く理由もないでしょう。

発売日は2014年10月で約5年前のモデルとなります。

センサーはAPS-CのCMOS。有効画素数は1620万画素で、当時のAPS-Cやマイクロフォーサーズで普及していた画素数です。2019年の現在では2000万画素を超えるのが一般的になりつつありますが、1600万画素も必要で十分という評価も多いですよね。あと、ローパスレス仕様です。

重量はバッテリー込みで486gとまあそんなものかなという感じ。実際持ってもレンズが大きく見えるので思ったよりも軽いなって感じになります。スナップで片手で持ち歩いても苦になりません。

レンズはついにF1台のレンズ、Summilux f1.7/23mm ASPH.を搭載。X2では35mm換算36mmだったのが、今回のXでは35mm換算で35mmとなりました。

昔から50mmをやりたいと思いながらもなぜか増えていくのは35mmばかり。私って無意識で35mmが好きなんですね、きっと。

USB充電は非対応で、付属のチャージャーでバッテリーを充電する必要があります。

あとついに動画も取れるようにFullHDで撮影可能です。30fpsでMP4で記録されます。

感度はISO100~12500までとなっていて、オートの場合上限値を設定することができます。

背面液晶は2,95インチで92万ドット。

ファインダーはライカTでも使えるEVFのビゾフレックスのみ利用可能です。X2やX VarioのようにEVF2(オリンパスのVF-2)は使用できません。

ざっくりの仕様はこんな感じです。

それでは到着して3日ほどしかたっていませんが、ファーストインプレッションへ行きましょう!

Typ113 ファーストインプレッション

今回外箱付き、内箱付きの美品を購入しました。あいかわらずの過剰梱包ですが、ブランド品を買った感があってテンションも上がります。これでLeicaは3台目。このシルバーの箱にも慣れてきました。(ちょっとうれしい)

とりあえずボディとバッテリー、チャージャーを取り出し、後は箱にしまいます。そしてすぐにクローゼットへ。使わない付属品とか箱って買った直後と売るときしか見ないですよね。

もともとX Typ113は1年以上まえからX2を買うときも気にはなっていましたが、その時は中古で15万円以上はしており、ちょっと無理かなと思っていましたが、ここ最近急に値段が下がってきたので、今回購入となりました

ちなみにX Varioは反対に値段が上がっている印象があります。まあ相場は刻々と上下しますからね。

セールはブラックはなくシルバーのみだったので、シルバーを購入。個人的にはどちらでも良かったです。

シルバーボディ

写真で見るよりも実物はかなりキレイです。ブラックの場合は実用的な感じがあり、ボディが傷ついてもあまりきにならないですが、シルバーはキレイなのでボディが傷つくとちょっと悲しくなるかも。でもカメラは使ってなんぼですから、飾っておかずにガンガン使っていきますよ。

ボディはLeica Qとちょっと似ている感じでM型に近い感じです。X1やX2のバルナックライカスタイルから変えてきていますね。レンズの大きさとのバランスでしょうか?理由はわかりません。

ダイヤル類やボタン類はX2と近いので迷うことはありません。十字キーあたりの機能は若干違いますが、まあ似たようなスタイルです。

Leicaのデジカメを使ったことがある人ならなんら迷うこと無く使えると思います。

まず全面にはなにも操作系がありません。背面には液晶と左側にボタン類。右側に十字キーと右上にダイヤルがあります。

天面にはシャッタースピードダイヤルとアイリスダイヤル(絞り)。そしてレリーズボタンとその周りに電源スイッチです。

ボディとレンズはシルバーで全面の革張り部分は茶色という組み合わせで、女性が持つと結構おしゃれでいいんじゃないでしょうか。ゴツゴツ感はなくレンズがシルバーなのでスタイリッシュな感じです。

見た目は事前にネット上の画像でも確認できますから、特にビックリも無く想像通りでしたね。

初期設定

ライカはシンプルです。設定項目もほとんどないのでサクッと設定していきます。

とりあえず以下を初期設定しました。

日付

現在時刻を設定

電子音

OFFにシャッター音や警告音、操作音、全部OFFにします。

記録方式

RAW(DNG) + JPG
RAWは24MB前後あるので、デカイです。なんで?1600万画素なので16MBくらいならわかるのですが。JPGでは7MB前後なのでRAW+JPGだと撮影枚数がJPGのみと比べて1/4以下になってしまいます。レビューは後ほど。

言語

Englishに設定。日本語にすると英数字の文字もギザギザになるので。英語にするとキレイなライカのフォントになります

ISO

オート。上限を1600に。これは使っていって変更しようと思います。X2を上限1600にしていたので、今回も同じにしました。

オートプレビュー

OFF。でもOFFになりません。なんで?SDへの書き込み速度なが影響しているのだろうか?

手ぶれ補正

静止画はOFF。動画はON。
静止画は連続2枚撮影して補正するという手ぶれ補正なので、これはOFFですよね。光学的に補正してくれているわけではないので。
動画に関してはOFFだと見れたものじゃないのでONに。ONにするとちょっとクロップされるでしょうか。センサー内で電子補正をしていますね、きっと。なので、手持ちであまり動かさなければ意外と手ブレを補正してくれます。
せっかくのSummiluxですから、iPhoneじゃなくこれで動画を取りたい!と思うこともあります、たぶん。

フィルムモードは適宜変更するので、初期設定は標準(Standard)です。サイドを変更して色味も変える事ができます。

こんな感じでしょうか。5分もかからずに初期設定も終わりすぐに撮影できます。日本デジカメって初期設定に時間かかりますからね。

ファームウェアは1.0でアップデートは来ていないようです。

補足

撮影後に撮影画像が液晶に表示されるオートプレビューがありますが、これをOFFにしてもかならず撮影画像が表示されてしまいます。おそらくバグだと思うのですが、日本語のTyp113の情報を発信しているブログを調べても出てきませんので、この個体の症状なのでしょうか?まあそんなに困っていないので放置しておきます。

※後日いろいろテストした結果、記録方式をDNG+JPGにしているとSDカードへの書き込みが遅く、その間オートプレビューになっている印象でした。RAWファイルのDNGは25MB前後もあってすごく重たいので、しょぼいSDカードを使っていると書き込みに時間がかかってしまいます。JPGのみにするとこのプレビュー時間が短くなりました。

各設定はプロファイルに保存しておき、プロファイルを呼び出すことで登録した設定をすぐに呼び出せるようになっています。

これはデジタルライカでは昔からある機能なので特に困ることもなくプロファイルを保存しておきます。

私の場合はX2のときも同様でしたが、カラーの場合はRAW+JPGで1つ、モノクロはハイコントラストでJPGで1つを保存しておき、切り替えて使います。

画質

ファーストインプレッションですから、細かい比較検証などは抜きにして、とりあえず印象を。

で、その印象はX2ほどシャキッとした感もなく、またM-Eのように引き込まれるような感じでもなく、普通かなという感じです。

曇り空ですが、まずは京都タワーを。

まだ撮影枚数は100も行ってないのでこれからですが、最初から「おお、スゲェ」とはなりませんでした。M-Eなんて撮った一発目からスゲーって思いましたからね。

比較画像はないのですが、画像真ん中の踏切付近のトラックを撮影した際、JPGでは荷台の輪郭がはっきりしていたのですが、RAWではぼやけていました。

シャープネスの設定は標準にしていますが、そこそこ補正されているのでしょうかね。解像感は高いほうが大好きなので、被写体を変えていろいろ確認していきたいですね。

基本的には「なんとなくキレイだなって思えたらOK」という撮影スタイルなので、細かいところはあまり興味が無いのですが。

ただ、コンデジは基本JPGで気軽に撮影してどんどんGoogleフォトやAmazonフォトに放り込んでいきたいので、好みの画になるようにシャープネス、コントラスト、彩度の設定を変えてみようと思います。

ノーマルの設定だとX2よりも渋めではないですけど、結構渋めでX2に近いなあって印象でした。

モノクロのハイコントラストもキレイで、個人的にはX2と似ている感じって思いますが、いろんな方のレビューを見ていると「X2ほどのインパクトがない」というご意見が多いようで・・。

個人的な評価はまだできませんが、ファーストインプレッション的には「普通」って感じですかね。

ホワイトバランスをちょっと青緑にふって印象を変えて見るようなテストも後日してみようと思います。

レンズ

Summilux F1.7 23mmです。センサーサイズはAPS-Cなので35mm換算では1.5倍の34.5mm、まあ35mmとなります。SONYのRX1RやSEL35F28Z、FUJIFILMのX100シリーズを使い込んでいた私にとっては使い慣れた焦点距離ですね。レンズには「35」と35mm換算の焦点距離が記載されています。

私は初めてSummiluxの名前を聞いたのはパナライカの25mmF1.4。その後同じくパナライカの15mmF1.7です。

その後ライカに興味を持っていろいろ調べるようになって、SummiluxはF1.4に与えられる名前っていうのを知りましたが、個人的にはそれを知ったときにはパナライカの15mmだけじゃなくLeica QもF1.7でSummiluxだから別に気にもならず、ですね。これについてはいろいろ意見をおっしゃる方も多いようですが・・・。

このレンズの特徴は過去のレビューではいろいろ不評が出ているようですが、近接撮影では20cmまで寄れるのに1m前後まではF1.7の解放に設定していても自動で絞り込まれる仕様であるということ。

まあ、これは事前に知ってて買っているのでそんなもんかって感じではありますが、撮っていて勝手に絞り込まれると「あれ?絞りってオートにしてたっけ?」って設定値がわからなくなることがあります。

操作はすごくやりやすくて右端がAFモードで、そこからカチっとフォーカスリングを回すとMFモードに切り替わり無限遠から2m、1mと距離が近くなっていきます。

距離のメモリ指標がちゃんとレンズにあるのでマニュアルレンズを使っている人なら違和感なく使えますし、フォーカスの動きもしっとりなめらかで使いやすいです。さすがライカ!

ただ距離は無限遠からいきなり2mになるので、3mと5mは欲しかったところです。

だいたい3mか5mで絞りをF8かF11にしてノーファインダーでスナップ撮ったりするじゃないですか。3m以降は無限遠ということなのかな?この辺りはテストしておかないとですね。

長くなりそうなので、2部構成で行こうと思います。

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Leica X Typ113 ファーストインプレッション いまさらレビュー その2