iPadOS16が発表されました。新型iPhoneと同時にリリースされるiOSとは違い、iPadOSは製品と直接リンクしているイメージがあまりないので、既存のデバイスでも新機能を享受できる内容だったと思います。
ただ今回はビッグアップデートとなるステージマネージャというマルチタスキング、マルチウインドウを実現する機能についてはM1チップを搭載したiPad Pro2021とiPad Air5のみが対応という音で、これまでiPad Proであれば新OSの機能をすべて享受できてたのに、ついにチップ性能で機能制限されるようになってしまいました。
ではiOS16とかぶる機能はありますが、iPadOS16ならではの機能を中心にチェックしていきましょう!
iPadOS16はmacOSとの境目が小さくなってきた
これまで「iPadはPCにはなりえない」と私は思ってきましたし、いろんな方もそのようなレビューをされています。
わたしも2013年モデルのMacBook Proの置き換えとしてiPad Pro 12.9(2018)を整備済製品で購入しましたが、結局Macとしては使えないなあというのが結論でした。
当時からもiPad OSの進化は続き、ファイルの取り扱いもそれなりにできるようになってきましたが、やっぱりマルチタスク、マルチウインドウの機能がPCで多く利用していて、それができないiPadはPCの代替えにはできないという結論でした。
ところが、今回ステージマネージャという機能がiPad OS16に追加され、マルチウインドウ、ウインドウサイズ変更、ウインドウのグループ化など、ウインドウシステムが大きく進化されることが発表されました。
これはPCライクにiPadを使いたいユーザにとってまさに望んでいた機能だと思います。
また、外部ディスプレイに接続することでこれまで画面を拡大化できていましたが、あくまでミラーリングで解像度も維持されるため正直使い勝手は悪いものでしたが、iPad OS16ではマルチディスプレイが実現できこれまたPCライクに使うことができます。
ただしこれらはM1チップ搭載モデルの機能なため、私のiPad Proでは利用できません。iPadのライフサイクルは長くなっており、iPad Proは全モデルiPad OS16がサポートされていますから、2015年発売の第1世代12.9インチiPad Proも対象となっています。だけど、新機能使いたかったら現行モデルに買い替えてね、って言われているような気もします。
これだけでちょっとM1チップ搭載のiPadが欲しくなっちゃいます。Macが価格改定されましたがiPadはまだ価格改定されていないので、買うなら今!って正直思っちゃいますが、どうしましょう・・・。
ステージマネージャ
これまでiPadOSではSplit ViewやSlide Overなどマルチタスキングに対して機能を追加してきましたがいずれもウインドウサイズが決められたサイズでしか利用することができませんでした。それでもそれなりに満足して使っていたのですが、複数のウインドウを重ねて使えるようになったようです。
アプリの切り替えも重なっているウインドウから選択することで手前に持ってくることができます。
また、外部ディスプレイで両方に複数のアプリを表示することが可能で、それぞれのアプリでファイルのやり取りもドラッグアンドドロップで可能となっています。
もうPCでやっているウインドウ操作は大概できるようになってるのかも、と思わせてくれるような機能ですよね。
実際の画面の紹介されていましたが、具体的にどのようなことが可能なのかは現時点ではまだわからなかったのでぜひ試してみたいところです。
ただ、私が持っているiPad Pro 12.9インチは第3世代なのでM1チップ非搭載。ですから7月にリリースされるであろうiPad OS16のパブリックベータをインストールしてもこのステージマネージャは利用できないと思います。残念、トホホ・・・。
ディスプレイ関係も強化でより作業しやすく
ディスプレイについてもOSレベルで変更できる部分を強化しているようです。
まず解像度ですね。ディプレイの解像度を選択できるようになるようです。これまでは文字サイズなどは変更できましたが、ディプレイの解像度自体は変更できませんでした。
今回Split Viewなどでアプリの表示領域が小さくなるのを解像度を高くすることで多くの表示が可能となります。
これはPCを作業で使っている人には結構うれしい機能で、やっぱり作業中って解像度を高くして、1つのウインドウでたくさんの情報を表示してほしいんですよね。これはちょっと楽しみです。
また、リファレンスカラーが表示できるようになったということで、こちらは具体的にどのような方法で利用するのかわかりませんが、動画や写真編集ではかなり威力を発揮しそうです。
またMacのSidecarとして利用できるとのことで、Mac上での色表現も正確にしてくる機能のようです。こちらはiPad Pro 12.9インチのみらしいです。
チップはM1チップと限定されていませんので、今のところ私のiPad Pro12.9インチでも利用できるのかなって思ってます。
天気アプリが遂に登場
これまでiPad OSにはApple純正の天気アプリが無かったみたいで、ついにiPad OS16でリリースされるとのこと。
ただiPad OSのヴィジットでは天気アプリ使えたんですよね。なので天気アプリ使えなかったの知らなかったくらいです、笑
実際天気アプリを利用するシーンは外出前か外出中で、たいていiPhoneでつかいますし、Yahoo!天気など天気アプリもiPadで利用可能ですから、いまから天気アプリ追加してもあまりインパクトはないかなという印象。
かなり詳細な雨予報や各種刑法などの通知も受信できるようです。でもiPadじゃなくていいかな。
iPhoneもしくはApple Watchで天気の確認ができればいいという人がほとんどだと思うので、iPadの天気アプリがどれくらい便利で有効なものなのかは検証にし甲斐がありそうですね。そういう意味では楽しみです。
純正アプリの操作がしやすくなる
KeynoteやNumbersなどのオフィス系アプリを中心とした純正アプリの操作がしやすくなりそうです。また操作のカスタマイズもできるようになるみたいですね。
iPadはPCライクに使えるようにウインドウシステムが進化しているんですから、アプリ側の操作もできることが増えてPCライクに近づいていくのは理にかなっているように思います。
あと私はやりませんが、共同作業できるように機能強化もされています。最近はリモートワークも増えていますから、zoomなどで会議しながら作業を共有するなんてこともiPadでできそうですね。
そうなるとテザリングでもいいですし、iPadのSIMでもいいですし、外出先やカフェなどでの作業も一段と便利にできそうです。
私の職場は自宅以外のリモートワークはNGですけどね、苦笑
共同作業が中心の進化
iPad OS16は昨年リリースの現行iPad OS15と同様にシェアとか共同とか、コロナ禍のご時世に合わせたリモートワークなどの課題解決ができるような機能尾が豊富に用意されているような印象でした。
そして今まで以上にMacに近づけたインタフェースとなるように、でもiPadのコンセプトを失わないよう、ちょっと様子を見ながらも新しいインタフェースを模索しているように感じます。
実際PCではなくセルラーのiPadだけを会社から貸与されて仕事をしている人も多いと思うので、そのような人がPCライクに操作したいという要望があるのは当然です。それにある程度応えるような姿勢がAppleの今のiPad OSに対する回答なのかなあって思いました。
個人的にはステージマネージャが一番気になる機能ですが、M1チップ搭載モデル限定なのでパブリックベータ版がリリースされてもテストもできません。
うーん。チップ性能的には全然第3世代iPad Pro12.9インチでも満足しているので買い替える理由はないのですが、M1チップにしようかなあ、と今手持ちデバイスとM1チップのiPadの買い替えを早速頭の中でシミュレーションしているところです、笑。
でも5万くらい出して買い替えるというのもなんだかなあって思いますけどね。
まあ買い替え考えるのも楽しいので、もうちょっと考えます。そうしているうちにiPad Proも価格改定されて買い時を失った!!なんてことになるかもしれませんけどね。