カメラ探しの旅から卒業

カメラ好きにはレンズ沼にハマる人、ボディ沼にハマる人がいるそうです。私は後者のボディ沼にどっぷりハマった人です。

同じカメラを2度買うのは当たり前。1つのカメラを1年以上使わず半年程度でとっかえひっかえして、繰り返すこと約3年。ついにボディ沼から卒業することになりました。

その顛末を残しておこうと思います。それでは行ってみましょう!

ボディ沼の歴史

私をボディ沼に引き込んだのはSONYのα7シリーズです。そしてマップカメラの下取りシステムです。

この2つが組み合わさったとき、最高のボディ沼の環境ができあがります。そんな沼にハマった人間が意外なきっかけでボディ沼から抜け出したお話です。

α7シリーズって、すごいよね

フルサイズミラーレス一眼としてデビューしたSONYのα7とα7R。キャノンとニコンの2大一眼レフメーカーのユーザーからは冷ややかな目で見られながらも5年6年ほどでフルサイズ市場を席巻することになりました。

もともとレフ機はオリンパスのE-510レンズキットをつかっていただけの私にはミラーレスはまったくの敷居が低く、オリンパスE-PL1でミラーレスデビューしました。

そしてコンパクトなフルサイズ、価格も中古で10万以下でレンズキットが買えるということでそれはそれは喜々としてα7でフルサイズデビューしたのです。

その当時、すでにα7は無印、R、Sいずれも「II」、つまりマーク2まで出揃っていました。この時点で6種類も選択肢がある、と。さらにAPS-Cモデルのα6000シリーズも6000と6300がありました。

そしてレンズはすべて共有できちゃう!これはいろんなボディが試したくなりますよね。しかもマップカメラなら下取り(先取り)交換で査定価格が10%もアップしちゃいます。

これがしょうもない価格からのアップなら大したこと無いのですが、マップカメラの買取価格は業界の買取価格の基準になっているといっても過言ではないくらいの値付け。つまり他の買取店も同じような買取価格を設定してるんです。ということは結果的にマップカメラが一番買取価格が高くなっちゃう。

しかも「ワンプライス」という仕組みで買取価格が決まっている機種であれば査定の減額がない!

さらにSONYのα7シリーズは意外と値落ちしないんですよ。なので、他店で8万円で買ったα7Sが10万円で売れちゃったり、なんてこともわるわけです。(経験談)

そしてα7シリーズはどれもそれぞれ個性があって試したくなっちゃうんです。これじゃあ、ボディをとっかえひっかえしたくなっちゃいますよね。

α7シリーズで手にしたものを振り返る

大好きなα7シリーズ。手にしたものを振り返ってみます。(振り返るほど散財ぶりが恐ろしい・・・)

RX1R

α7シリーズと言っておきながらいきなりRXシリーズのカメラですが、デジタルのフルサイズはこのRX1Rがデビュー機です。

このカメラは本当に素晴らしかったです。ちなみに一度手放した後また買い直したくらい素晴らしいカメラです。

このカメラを手にした後、α7を買ったのでα7の驚きはありませんでした。

本当につやっぽい写りをするカメラで今も手にする機会があればまたほしいなあって思います。

ZEISS(ツァイス)ブランドの35mm F2.0のレンズもまた素晴らしく、この時代のデジカメとしては珍しく絞りリングがついていたんですね。さらにマクロモードも搭載していました。

軽くてコンパクト。でも値段はびっくりするくらいの価格で定価で20万円。手に入れた2017年でも中古で15万円ほどと高かったですね。
(その分売値も高かった)

2回目の購入でずっと使おうと思ってましたがRX1シリーズでは悪名高いE:61
エラーが出てしまい、修理したものの手放すことにしました。

動画もフォーマットがAVCHDしかなく弱かったのも当時ならでは、かもしれませんね。

α7(ILCE-7)

初代α7無印です。このレンズキット(FE 28-70mm)がα7デビューです。キットレンズはF3.5-F5.6ですが、望遠側のF5.6でも結構ボケるなあって驚いたものです。

いわゆる一眼レフをほぼ触ったことがないので、小さいとか、堅牢性がないとか、そういうのは全然気になりませんでした。特格デジタルカメラだよね、という感じでした。

手ブレ補正が欲しくて半年後にα7IIへ買い替えました。

α7II(ILCE-7M2)

α7の買い替えで購入。手ブレ補正が欲しくて買い直しました。ちなみに新品購入。でもα7よりも写りが好きじゃなく、いまいちしっくりこなくて、使いこなせませんでしたね。

半年たたずににα7RIIへ買い替えました。

α7RII(ILCE-7MR2)

α7シリーズでヒットしたと思われる7RIIです。解像度最高!手ブレ補正よし!4K撮影できる!電子シャッター(サイレントモード)あり、で現在のα7シリーズの基礎となっていると言ってもいいと思います。バッテリーの持ち以外は非の打ち所のない名機。

SEL35F2.8Z、SEL55F1.8Z、SEL2470Zとツァイスブランドレンズを揃えたので、カメラ側の性能も上げたいなあと思って無理して買いました。でも買ってよかった。子供のイベントはこれですごくいい写真も動画もとれました。

1年近く保有し、Leica M-E(Typ220)との入れ替えで泣く泣く手放し、2回目は半年でLeicaM8.2と入れ替えで手放しています。

現在はα7IVまで出ていますが、今でも全然現役で使えるマシンですよ。

α7S(ILCE-7S)

1200万画素とフルサイズセンサーで画素数を落とすことで光を沢山取り込み暗所性能を高めるという特徴がある機種です。

400g程度と軽く、XAVC Sフォーマット対応で動画をMP4で出力できるのも魅力でした。またα7シリーズで初の電子シャッター(サイレントモード)搭載ですごく便利でしたね。

α7RIIは600g台だったので、持ち出す機会は少なく、α7シリーズではこのα7Sが一番たくさん持ち出し撮影した機種です。

買いなおす機会があればまたほしいなあって思います。
先日α7SIIIが出ましたが、初代の7Sもまだまだ中古で今でも高いので人気があります。

最初はLeicaM8と入れ替えで半年で泣く泣く手放し、2回目はまたまた半年でSONY FEマウントをやめる時に手放しました。

α7R(ILCE-7R)

どうしても初代のRを試したくなって買いました。すぐ手放しましたけど。

3640万画素で発売当時はすっごく高画素数でしたね。ローパスレスだからかすっごく解像感があり、APS-Cレンズをつけても1500万画素あって、すごく実用的でもありました。

α7シリーズ史上一番軽く、FE 35mm F2.8をつけるとRX1Rのようで、解像感も写りも半端なくめっちゃいい組み合わせでした。

電子先幕シャッターがなく、シャッターが「ガチャン!ガチャン!」と音が大きく2回鳴るので、静かなところでは絶対使えないカメラです。

α7Sと同時期にマウント以降の際に手放しました。

α7C(ILCE-7C)

現在使用中のカメラ。レンズはキットレンズのFE 28-60mmのみです。ペンタ部がなく、コンパクトで使いやすいカメラです。

ローパスレス以外はα7RIIから基本機能となっている手ブレ補正、4K対応、電子シャッター(サイレントモード)、クロップモードがあるので、慣れ親しんだ機能で安心感あります。

これは新品でしかも2年ローンで買ったので、長く付き合おうと思います。

最新デジカメとアナログ的なデジカメでカメラ探し旅卒業!

カメラ探し旅、つまりボディ沼の人って、
・新しい機能を使いたい
・他のマウントのカメラに触れてみたい
って気持ちが強いですよね。

例えばフルサイズを使っていると、
「レンズ重いし高いし、マイクロフォーサーズにしたらレンズ軽くて安くていいかもね」
って思ってマウント移行。
「FUJIのフィルムシミュレーションあればRAW現像しなくていいし、フィルムカメラ的に使えていいじゃん」
って思ってマウント移行。
「静止画キレイに取りたいし、動画もきれいに取りたい。やっぱりフルサイズが良いよね」
って思ってマウント移行。
「ライカ、これカメラやっている以上試してみたい」
って思ってマウント移行。

そうやってマウント移行を繰り返すこと数回。またα7シリーズであればたくさん機種があり、それぞれ特徴が違うので複数台所有することもしたくなります。

そこで、現在は以下の構成でカメラ探し旅を卒業することができました!

・LeicaM8.2
・α7C

いや~、長かったです。

満足したポイント

カメラ探し旅をやめることができるポイントは次のとおりです。(私の場合)

フルサイズ
やっぱりフルサイズ欲しくなるじゃないですか。α7シリーズを使っていればとりあえず解決です!

現在はソニー、キヤノン、ニコンからフルサイズミラーレス出てますから選び放題ですが、ソニーが一番機能的にも価格的にもこなれていると思います。

片手でサクッと撮影したいし、4K動画撮影もしたい。APS-Cでも満足できるのはわかってるけど、結局フルサイズが気になっちゃう、って気持ちも満たせます。

アナログカメラ風
やっぱり昔の光学ファインダーがついた四角いカメラ使いたいじゃないですか。この欲求は富士フィルムのX-ProシリーズやX100シリーズでも満たせますが、やっぱりレンジファインダーのLeicaですよ。コイツを使っておけば他のカメラが使いたくなることはありません!

そしてLeicaレンズを持っていることも大切。

結局M型ライカを使っていてもレンズがフォクトレンダーのみだけだと、なんだなあって思っちゃうんですよね。なので1本だけでいいのでLeicaのレンズを持っておくとVoigtlanderのレンズもすごく使いやすくなります。

心理的にLeicaもVoigtlanderもどちらもいいよねって思えるのってすっごく満たされるからです。

また私の場合持っているのはLeicaM8.2でセンサーサイズはフルサイズではなくAPS-Hですが、α7Cがあることで、センサーサイズコンプレックスもありません。Leicaレンズをマウントアダプターでα7Cにつけることで、フルサイズで使うこともできますからね。

あとはレンズ選び

ライカMマウントのレンズは正直お金に余裕がある時に買えたらいいなあ、って思うくらいで、それくらい今のELMARIT 28mmが気に入ってます。

SONYのFEマウントもα7Cのキットレンズで今の所十分。

子供のイベントなどで距離が長いレンズが必要(欲しいというより必要)かなと思いましたが、今年はコロナの影響で子供の運動会などのイベントは軒並み中止、もしくは縮小。なので、望遠が必要となるシーンもなく、今は追加で明るい単焦点が1本あればいいかなあって思うくらいです。

これもMマウントのNOKTON 35mm F1.4があるので、今すぐオートフォーカスの単焦点が必要とならない限りすぐいらないかな、という感じです。

実は1年前も同じ構成だった

実は1年前もLeicaM8.2(今のシルバーではなくブラック)とα7RIIの組み合わせで運用してたんですよ。マウント的には今と全く一緒です。

それで良かったのに、やっぱりMマウントレンズを持ってないことで「M8.2使ってる意味無いんじゃない?」って他に目移りしちゃったんですよね。それでLeicaM8.2をやめて富士フィルムのXマウントに手を出した、と。

当時を振り返るとあれは失敗だったなあって思います。コレがボディ沼にハマってる人の行動ですよね。

もう同じ過ちはしません。

ボディ沼 卒業しました

ということで、カメラ探し旅、ボディ沼から卒業することができました。

今の心配はLeicaM8.2の故障リスクです。10年以上前のデジカメラですから、いつこわれてもおかしくありません。

今後はその故障リスクとどう付き合うかが課題となりそうです。とりあえず2021年7月までマップカメラの保証があるので、それまではガッツリ使って楽しもうと思います。