Leica M-E導入 ファーストインプレッション

M8の次を検討 やっぱりフルサイズがいいなあ

M8が初期不良となってしまい。また、一部メインマウントのSony機を手放していたこともあり、モヤモヤが収まりませんでした。

現金購入で初期不良で返金というのはもとに戻るだけなので大きな問題はないと思います。
(どうしてもその機材がそのタイミングで必要という時以外は)

ただ、私の場合はちょっと無理して下取りでM8購入したので、結果的には望まない金額で機材を手放しただけという状態になりました。これはかなり困りますよね・・・。

そうした思いがあってもんもんとしていてさらに、M型ライカへの想い、またデジタルライカのライカ判(フルフレーム)で使ってみたい、CCDセンサーってそんなにいいの?という興味があって、M9もしくはM-Eの購入検討をすることに。

2018年夏の時点でM9もM-Eもそんなに販売価格が変わらず、若干M9の方がリセールバリューが悪いかなと言う程度。

個人的にはM9は古くM-Eはまだ新しいから、という理由でM-Eに決定。デジタルはできるだけ新しいほうが良いよね、という感じです。

M9もM-Eもほかのブログ等で違いがたくさん語られていますのであらためて書くこともないのですが、違いはM-EにはM9からフレームセレクターとUSBコネクタが削られています。また全面左上の「M」のロゴもなくなっています。M9の廉価版がM-Eとよく言われていますが、それ以外は全く同じなので、写りも全く同じです。

M9とM-Eを購入する際は注意事項があり、CCDのセンサー腐食問題があります。

CCDセンサーに問題があり白い斑点みたいのができちゃう症状があって、センサーそのものに問題があるとその後Leicaが正式に認めたので症状が出た場合のみセンサーの無償交換ができるようになりました。

ただその期限も2017年8月15日で終了。つまり購入検討時点では無償交換期限が1年も過ぎており、購入後にセンサー腐食問題が出ても有償交換となってしまいます。

そこでありがたいのはまたまたマップカメラです。マップカメラでは販売前にセンサー交換されているものかどうかを明記してくれるのと、センサーに問題が出ても故障扱いなので購入後1年以内なら無償対応となります。

で、私はたまたまCCDセンサー交換済みの個体をマップカメラの並品で見つけることができ、購入を検討することに。販売価格は約36万円です。

しかしマップカメラのページ、さらにライカのページを見ていると金銭感覚が麻痺してくると言うか、数十万円のカメラやレンズがポンポンとSOLD OUTになっていきます。デジタルMも足が早く出たらしばらくしてすぐ無くなるという感じでした。M8もそうだったなあ。

M8が24万円程度で購入したので、M-Eを買うとなるとさらに10万円以上の追い金が必要となります。

そこででした結論。「Sonyを一旦全部手放すか・・・」7RIIは幼稚園の運動会や発表会など各種イベント。子供の幼稚園卒園式から小学校入学式、春に行われた小学校の運動会とかなり活躍し、信頼感も抜群です。

ただ、7RIIは個人的にスナップとして使うにはややっぱり重たくなるなという思いもありました。(ただこれはM-Eを買うための納得材料として、でしょうね、あとから考えたら)

あとSonyのFEレンズは今後揃えていくのがちょっと価格的に辛いというものあり、今後の展開はないだろうなあ、って思ったんです。

そこで、今持っているSonyのFE関連機材、α7RII、FE 35mmf2.8、FE 24-70mmを手放して、M8の返金金額と合わせてM-Eを導入することに決めました。

こうなると手持ちのカメラが以下のようになります。

・Lieca M-E
・Lieca X2
・Fujifilm X100

M-EにはNOKTON 40mm f1.4を使います。X2とX100は換算35mmですから、35mm~40mmの焦点距離しかないことになります。

スナップシューターとして写真を楽しみたいと今は思っている私もこのままでは子供の運動会や発表会などはどうしようという感じです。

個人的には撮れないものはしょうがないから今ある機材で撮れるものを撮れば良いと思っていますが、α7RIIで4Kで撮影した発表会や運動会で、やっぱりキレイな動画も撮りつつ、アップ目の子供の静止画も撮りたい、という思いもあって、このあたりは葛藤ですね。

その後個人的に信頼しているSonyのαシリーズをまた導入することになりますが、それはまた別の機会に。

メインカメラがLeica2台という、ちょっと玄人っぽくてなんだか嬉しい気分にもなりました。

Leica M-E ファーストインプレッション

さて、手にしたLeica M-Eですが、M8の故障の件もあったので、それはそれは丁寧に扱っております。

とは言っても持ち出すときはカバンの中にテキトーに入れたりするし、肩から掛けて子供の世話もするのでそんなに気を使ってはいません。

ただ、底部の蓋を開けてSDカードやバッテリーを抜き差しするときは気を使って丁寧に扱っています。

撮影する際は基本はシャッターとPLAYボタン、INFORMINGボタン以外は押しません。

今はまだ解放のf1.4で撮りたい!って感じなのでシャッタースピードはAUTO(シャッタースピードダイヤルの「A」ですね)でISOもMAX800で設定。

絞りとフォーカスはレンズ側ですからM-E本体は関係ありません。レンズも1本しか無いので交換もしませんから、本体を脆弱な環境にさらすのはバッテリーとSDカードを抜き差しするときだけです。

M8の故障も底部のカバーに起因するものだったので、M-Eもそこだけはビビりながら扱っています。

でもそこは撮影と関係ない部分ですからストレスにはなりません。

さて、M-Eで撮ったものは個体の特徴なのかCCDセンサー交換後だからなのか、結構青がちょっと強いような感じの雰囲気ある仕上がりになります。

何の知識もない母親にJPEG撮って出しの写真を見せると、「なんか映画みたいね」と言ってました。

M型を買う際にかなり参考にしたブログにはM9のCCDセンサーは現職がかなりきつく出るのが特徴とされていましたが、あまりそれも感じず、それもセンサーを交換した影響なのでしょうか?だれか知ってる人がいたら教えてください。

今まではSonyのFE 55mm f1.8がフルフレームの大口径レンズだったのが、40mmのf1.4になりました。f1.4ってやっぱりボケるんですね。M-EのCCDセンサーの味もあってのことか、f1.4解放で子供の写真にバックに京都の嵐電を入れた構図で撮影して、子供の浮き上がり具合にちょっとビックリ。

1800万画素だからかマニュアルフォーカスでも結構フォーカスが狙ったところに着やすく、拡大してもピント部分はかなりシャープに写っています。

そもそもM型ライカに40mmのフレームが無いのでNOKTON 40mmをつけると表示される50mmフレームを参考にフレーミングしますが、それもそのうちめんどくさくなって、フレーミングも適当になります。

またフォーカスも子供がメインの被写体であればシャッターチャンス重視で多少適当でも撮影するし、絞りをf8くらいにしてフォーカス距離計を3m前後にしてノノーファインダー撮影もします。

X2はISO1600までは全然OKでしたがM-E(M9)はいろんな人のブログではカラーは400までモノクロは800くらい、みたいな事を書いていたのですが、個人的にはISO800でもカラーでノイズもそんなに酷くないよという印象なので(これもセンサー交換後だから?)ISO800を上限にしています。

シャッタースピードの下限は1/30sにしています。意外と1/30でも被写体が動かなければしっかり構えてピントを追い込んで撮ることができます。

シャッターストロークは意外と深いかなって思います。半押しでAEロック、私の撮影方法ではこの時点でシャッタースピードも決まります。

全押しで撮影です。子供の撮影は目が自分に近い方のまつげにファインダー内の二重像を合わせてフォーカシングし、半押しでAEロックをしてから構図をちょっと変えて全押しで撮影します。

もともとAFでも1点で枠を小さくして半押しまたは親指AFで合掌後にフレーミングをずらして撮影していたので、この撮影方法にはまったく違和感がありません。

逆にジョイスティックとかでAF位置を帰るほうが戸惑うくらいです。意外とアナログなんですよね。

高い価格で買った機材だからいい感じに使えないとね、という先入観もあって印象良く感じるという面があるんだろう。

と思いそうですが、個人的にはそんな感じはなく、α7シリーズがあるのでライカレンズを味わいたいのであればボディはLeicaである必要もないんじゃないかな、というのが率直な感想です。

デジタルでレンジファインダーカメラを使いたい、となるとLeicaのM型以外は選択肢がないというのが現状です。

そのために自分が今購入できる範囲で選択するとM-Eとなった、という感じですね。

M-Eも普段持ち歩くとなると結構デカイです。重さも580g程度ありますから重いですしね。

でもM型はレンズが小型軽量かつ大口径ですからそこが魅力ですよね。なのでレンズも含めた総重量となると、フルフレームでf1.4クラスのレンズを持つ場合他のフルフレーム一眼よりも圧倒的に軽量となります。ですから持ち出そうってなりますね。