Nokton35mm F1.4レビュー ファーストインプレッション

M型Leicaがあるけど、ボディに大枚はたいて、Leicaのレンズが買えない・・・という人はたくさんいるのではないでしょうか?ハイ、私もその一人です。以前M-Eを持っていたときも結局Mマウントのライカレンズを手にすることができず、今回もまた資金がないためしばらくはMマウントのLeicaレンズをてにすることができなさそうです。

そこでSUMMILUX 35mm F1.4のオマージュと言われるNokton35mm F1.4を難あり品ながらゲットしましたのでちょっとファーストインプレッションを。

Nokton35mm F1.4の仕様

一応ね。

焦点距離 :35mm
口径比 :1:1.4
最小絞り :F16
レンズ構成 :6群8枚
画角 :63°
絞り羽根枚数 :10枚
最短撮影距離 :0.7m
距離計連動範囲 :∞~0.7m
最大径×全長 :φ55×28.5mm
フィルターサイズ :φ43
重量 :200g
マウント :VMマウント

今回はLeica M8.2とSONY α7RIIにMマウントアダプタを付けて撮影してみました。

先に結論を書くと、M8.2では撮りづらい、でもα7RIIでは撮りやすい、です。

クセがあるのか、M8.2では結構使いづらい・・・

「クセ玉」なんて言われたりしますが、このNokton35mm F1.4も結構クセがあると巷のレビューでは言われております。

まあ、私はそのクセがよくわかっていないのですが、まあM8.2では撮りづらいこと撮りづらい事。

あ、撮影自体はやりやすいですよ。ヘリコイドにも角があるし、M8.2ならブライトフレームの二重像を合わせてシャッター押すだけですからね。

ただ、まあ撮影した画像は思ったような仕上がりにならないんですよ。比較はNokton40mm F1.4になるのと、まあNokton40mm F1.4はM-Eでしか経験していないので、センサーが違うため比較するのは難しいのですが。

ちなみに同じ35mmのCOLOR-SKOPAR 35mmはすっごく素直というか、予想通りの仕上がりになってくれます。

まあ、なんでも慣れなのでね。多分M9系のこってりCCDよりもM8系のちょっとあっさりCCDの色味にまだ慣れてないだけかもしれないけど。

でもCOLOR-SKOPAR 35mmでは解像感がある写真ができるのに、Nokton35mm F1.4ではなかなかそれができない。

「あんた、レンズ分解したからゴミが入ったり、距離計がズレたのでは?」

と突っ込まれたらそれまでなんですけどね・・・・。一応テストではM8.2のブライトフレームでピント合わせしたところには概ねピンが来ていると思うのですが、開放になるにつれてちょっと距離がズレていたり、ピンが甘くなっているのかもしれません。

いかんせん解像感がないんですよ・・・・。オールドレンズって感じで、それはそれで良いんですけどね。

あと光に弱いのか、よくフレアが出ますね。

これはM8.2で使いこなすよりもCOLOR-SKOPAR 35mmでいいじゃん、って思っちゃう。でも使いこなしたけど。

α7RIIなら使いやすい

そこで、ミラーレスのα7RIIです。α7RIVが出た今となってはセンサースペック的には旧型となりましたが、それでも裏面照射型CMOSセンサーで4000万画素以上を誇る解像度を追求する人のためのカメラです!

このボディが10万円って中古でも安いっすね、機能的に。新品でもキャッシュバックや店舗のキャンペーンを上手に組み合わせれば15万円で買えると思います。それでもこの機能を使いこなせるほどの人はそうそういないと思います。(私も含めて)

以前はLeica M-E Typ220を手にするため泣く泣く下取りに出しましたが、ようやく戻ってきました。

元々M8を買ったときには手元にあったので、これでM8.2とのコンビになりもとに戻ったって感じです。

で、旧モデルとは言えやっぱりEVFの解像度が良いハイスペックモデルなので、EVFによるマニュアルフォーカスがしやすいのなんのって。ピーキングなしでも覗き慣れたEVFでなんなくピント合わせをすることができます。

そして、このα7RIIの中古ながらそして見た目の状態もそんなによくない並品だけれど、センサーはすごく良いみたいです。

Nokton35mm F1.4で写して解像感がすごくいいんです!これは気持ちいいい!久しぶりのα7RIIでしたが、以前持っていたときは純正レンズのみでこれだけの解像感を出すことができませんでした。ちょっと写し方がうまくなったかな?と自分を褒めてみたり・・・。

かりにNokton35mm F1.4のフォーカス距離がズレていてもミラーレスのマニュアルフォーカスなら関係ありません。液晶に写っているとおりに撮影できるので、拡大したり、ピーキングを頼りにすぐピントがわせられます。

数年前からα7シリーズを使っていたのに、今回はじめてのマニュアルフォーカス撮影。もっと早くやっておけばよかった・・・。

そして、α7RIIのセンサーの懐が深いのか、M8.2で感じたような変なクセもあまり感じませんでした。もしかしたら手ブレ補正のおかげかもしれませんけどね。だから微ブレが解消されて解像感があるのかも。

お気に入りのコンデジ2台を手放し手でもこの組合わせを手にした自分にグッジョブ!

そもそもM8.2はセンサーが小さい

そうそう、M8.2はAPS-Hセンサーでレンズの焦点距離を35mm換算すると1.33倍で計算します。35mmレンズなら46.55mmとなります。

なので慣れ親しんだ35mmとは違うことを意識しながら撮影です。まあいつもよりも一歩下がればいいだけですけどね。

個人的には50mmを練習したかったので、これはこれでOKです。COLOR-SKOPARも同じ35mmだし。

ただF1.4ではピントが合わせづらい・・・やっぱり分解もしたし距離がちょっとずれているのか。
(ただ、レンズ組み立ての構造上、ずれるってことはなさそうって感じたんですけどね)

これはM8.2で検証してみます。

やっぱりF1.4はいい!

まあM8.2ではCOLOR-SKOPARのほうがNOKTONよりも使いやすいということで、NOKTONが使いづらいって感じてるのかもしれません。

ただやっぱりF1.4はいいですね。SONYのFEレンズでF1.4のレンズは軽く10万円オーバーです。

ZWISSブランドSONY Distagon T* FE 35mm F1.4も定価では20万円オーバー。中古波品でも10数万円はしますからね。

そう思うとフルサイズ対応で35mmF1.4っでこの価格は魅力的です。35mmならピント合わせもしやすいしね。

最短撮影距離は致し方無い

Mマウントなので最短撮影距離が0.7mと寄れません。

ヘリコイド付きのフォクトレンダーのVMマウント/Eマウントアダプタを使えば最短撮影距離を半分ほどまでにすることができますが、中古でも2万円程するのでまた次の楽しみにとっておきます。

そもそもM型で撮影していたらレンズの最短撮影距離から縮めることができないので、別に寄れなくてもいいじゃん、って思います。テーブルフォトするならいりますけどね。

テーブルフォトはコンデジでするからっ!あ、コンデジもう無いんだった。欲しくなる・・・・。

まあα7RIIでクロップしちゃえば焦点距離が1.5倍で52mmほどになるので、近くで写したようには見えますけどね。あとはトリミングしてもいいし。4000万画素あるからね。