iPhone SE(第3世代)が発表されましたね。全くと言っていいほどサプライズはなく、第2世代のSEとの違いとして日本では価格が8,000円程度上がってしまって5万円をこえる販売価格となったことから、「正直微妙」という意見がネット上には多いようです。
そこで、実際にiPhone SEの第3世代と第2世代を比較して、どのように進化して、それが8,000円分の価値があるのかをみていきたいと思います。
iPhone SE(第3世代)
日本時間で2022年3月9日第3世代のiPhone SEが発表されました。第2世代は2022年4月の発表・発売だったので約2年ぶりのモデルチェンジとなります。
カラーは変わらず、ミッドナイト(ブラックと同等)、スターライト(ホワイトと同等)、プロダクトレッドの3色展開です。
見た目もiPhone8の流れをくむ昔ながらのiPhoneのデザインでホームボタンがあり、カメラが1つのデザインです。
まず結論ですが、第3世代と第2世代の大きな進化(違い)は以下の3つです。
・チップがA13からA15へ進化
・携帯電話通信が4Gから5Gへ進化
・バッテリーの持続時間が動画再生で最大13時間から最大15時間へ進化
では第3世代の特徴をチェックしながら第2世代との違いを細かくチェックしていきましょう。
価格
販売価格が上がり、これまで5万円を切る価格のiPhoneとして人気を博していましたが、ついに5万円を超え6万円にも迫る価格になってしまいました。
まずこの価格差をチェックしてから、以下の性能面での差をチェックしてみてください。
第3世代 | 第2世代 | |
---|---|---|
64GB | 57,800円 | 49,800円 |
128GB | 63,800円 | 55,800円 |
256GB | 76,800円 | ー |
なんと8,000円も価格アップ!5万を切る価格が魅力だったのに・・・。と残念な声がネット上では溢れています。
まずこの価格になり第2世代から第3世代への進化がこの価格アップ差に見合うかどうかが気になるところですね。
本体サイズと重量
本体サイズは変わらず全く同じです。
高さ:138.4mm、幅:67.3mm、厚さ:7.3mm、となっています。
ボタン配置も同じことから、ケースは過去のものを流用できそうです。
ただ重量は第2世代が148gだったのが第3世代で144gとなりました。まあ3gの違いは体感できないかなと思います。
ディスプレイ
ディスプレイは4.7インチのRatinaHDディスプレイで従来と変わらずです。4.7インチなので解像度も申し分なく普通にキレイだと思います。
本体サイズが変わらずホームボタンがあるデザインだとこのディスプレイデザインは今後も変わらなそうですね。
チップ
第3世代はiPhone13シリーズと同様に最新のA15Bionicチップを搭載しています。第2世代も当時としては最新のA13 Bionicでした。
iPhone SEシリーズはその時の最新チップを搭載していますので、チップ性能はiPhoneナンバリングシリーズの最新チップなので性能面では長く使えて安心です。
携帯電話通信
第3世代から5Gに対応しました。第2世代は4Gですがこれは2020年4月の段階ではAppleはまだ5G対応端末を出していませんでした。これは正常進化ですね。
実際日本では5Gの恩恵を受けるのはまだまだ少ないですが、iPhoneの最安モデルのSEが5Gに対応したということで、キャリア側が販売するiPhoneも全て5G対応となるため、5Gへの移行が進むと評価もされているようです。
一方5Gに対応しなくていいから価格を据え置きにして欲しかったという意見もあります。これはその通りかもしれません。
ただ、iPhoneは製品寿命も長いですし、5Gに対応したということで将来的に高速通信が必要なアプリやサービスなどが出る可能性も考えると、5Gにしっかり対応してきたのは良いことですよね。
カメラ
カメラ性能は変わらず従来通りの一眼で1200万画素の広角カメラです。また、フロントカメラもカメラ性能は変わらず700万画素のカメラです。
ただ第3世代からはiPhone13から搭載された「フォトグラフスタイル」が利用できるようになっています。(フロントカメラでも可能)
フォトグラフスタイルはカラープリセットで、暖かいとか冷たいとか色味の雰囲気を変更できる機能でデジカメについているやつですね。これまで以上にiPhoneでの撮影が楽しくなります。
あと、これはAndroidとの比較になってしまいますが、最近はAndroidの廉価モデルでも二眼カメラは当たり前になっているので、まだ一眼なのはちょっと寂しい気もします。
iPhone13などの大きなレンズが出っぱっているようなものではなく小さなものでもいいので、二眼で焦点距離を変えられるようにしてほしいところですね。
動画は性能変更ありません。4K撮影と120fps、240fpsに対応したFullHDのスローモーション撮影が可能です。
チップがA15になったので映画のような雰囲気の動画撮影ができるシネマティックモードが使えるようになるかと思ったのですが非対応でした。こちらはチップ性能ではなくカメラモジュール性能が不足してるのかもしれませんね。
バッテリー性能
第2世代からバッテリー性能が大きく向上しています。
iPhoneに保存されているビデオ再生:最大15時間(13時間から2時間アップ)
ストリーミングのビデオ再生:最大10時間(8時間から2時間アップ)
音楽再生:最大50時間(40時間から10時間アップ)
これはiPhone12からiPhone13へ変わった際もバッテリー性能が大きく向上しているので、おそらくA15が省電力設計になっているのだと思われます。
ただ、iPhoneのナンバリングシリーズで利用可能なMagSafeは非対応でしたね。Qiワイヤレス充電は従来通りできますし、高速充電性能も変わりませ。
駆動時間が長くなる以外は変わりませんが、利用者としては単純にバッテリーの持ちが長くなるだけですごくありがたいですよね。iPhoneを長く使える機能ですから。
感想 マイナーチェンジ感はある
iPhoneSEの第2世代から第3世代へのモデルチェンジはみなさんいかがでしたでしょうか?私は正直単なるマイナーチェンジ感は否めず、これでお値段据え置きならいいですが、AppleStoreでの販売価格が上がっている以上もう少し機能追加が欲しかったところ、という感想です。
現在家電量販店ではiPhone12やiPhone13 mini、そして第2世代のiPhoneSEの格安販売が行われています。特に第3世代の発売により在庫となった第2世代のiPhone SEは安く販売され、在庫がすぐなくなる可能性があります。
MNPが必要などのあるかもしれませんので、一旦povo2.0や楽天モバイルなど初期費用、月額費用無料のSIMをeSIMで契約しておいてデュアルSIMにし、それをMNPとして利用して格安でiPhoneをゲットするなども可能ですから、どうしても5Gが必要などがなければ第2世代のiPhoneSEは狙い目かもしれませんね。