小さくて便利で意外とパワフルなSurface Go 2 LTEですが、モデル名の通りLTE通信、つまりSIMを挿入することで4Gを使用することができます。
まだMacにはLTEモデルが出ていないので(製品戦略的にiPadとの関係が変わってくればMacBookにLTEモデルが出てもおかしくないと思うんですけどね)、PCでモバイル通信対応という希少なモデルとなると、やっぱりテザリングではなくてデバイス単体でモバイル回線接続をしたくなりますよね!
ということで、すったもんだでmineoの1.5Mbpsでパケット使い放題のサービス「マイそく」をau回線のAプランで申し込み、SIMが手元に来たので早速Surface Go 2で使ってみました!
これはSurface Go 3のLTEモデルでもほぼ同じことが言えると思いますので、au回線をSurfaceで使ってみたいなあって思っている方の参考になれば幸いです。
Surface Go 2でau回線を使う
まず結論からですが、無事接続することができました。ただしmineoの場合はひと手間必要となります。
まずSIMをそのまま挿入するとauとしてデバイスが認識します。au回線の電波を拾うのですがこのままでは通信することはできません。
APN設定でmineoで使用することを明示するような対応が必要です。
APN設定を行うとmineoが提供するau回線ということをデバイスが認識して通信可能となります。
これはiPhoneでも同様で、iPhoneにマイネオのSIMを指すとキャリアの認識をして電波を捕まえますが、通信はできません。
だけどプロファイルをインストールするとAPN設定が自動で行われて通信可能となります。
マイネオはPC用に自動設定するものを用意していませんので、自分で設定するということになります。簡単なので困ることはありません。
Surfaceの本体にSIMカードを入れる
Surfaceのスタンドで立てた状態にしたときの左側、Surface Penをマグネットでくっつけることができる側にSIMスロットがあります。
Surface PenをいつもつけているとSIMスロットがちょっと変形して色も剥げちゃいました。磁力のせいなのでしょうかね?
まずはWindowsをシャットダウンします。電源つけっぱなしでも大丈夫だとは思いますが、たいていデバイスの設定にかかわるようなこの手の作業をすると再起動する必要がありますので、それなら最初からシャットダウンしておけばいいじゃん、って感じです。
次に小さい穴にピンを指してスロットケースを取り出します。Surfaceのスロットケースの穴は小さくて、iPhoneやiPad用のピンを使って取り出すことができません。Surface付属のものを使わないといけないので、これはなくさないようにしてくださいね。
iPhoneを機種変して使っている人はSIMピンたくさんあるので1つくらいなくしても大丈夫なんですけどね。
SIMスロットの形に合うようにSIMを置いて、SIMスロットをSurfaceへ戻します。
iPhoneやiPadでやっていることと変わりありませんので、特に困ることもありませんでした。
接続を確認
次に回線が使用できるかの接続の確認を実施します。
SIMカードを刺すとWindowsがSIMを認識します。Surface Go 2はSIMスロットとeSIMの2つのSIMを使用することができます。いわゆる物理SIMの場合はSIM1ですので、こちらを選択します。
SIMカードを認識すると携帯ネットワークの設定でKDDIとauロゴが表示されます。これでSIMカードが認識されていることがわかります。
Windowsでは主要キャリアのSIMはそのまま使用できるようになっていて、auのキャリア回線のSIMであればこのまま接続可能だと思いますが、mineoのようなMVNOではこのまま通信することができないというのは先の説明のとおりです。
まずSurfaceがWi-Fiにつながっている状態であれば、APN設定に必要な情報を予めブラウザに表示させます。
mineoの公式サイトにはSurface用の設定情報はありませんが、PC用の設定情報がありますので、それをそのまま使います。
名前 → 任意の名前
APN → mineo.jp
ユーザー名 → mineo@k-opti.com
パスワード → mineo
認証タイプ → CHAP
(参考:https://support.mineo.jp/manual/network_setup/hp_g1a.html)
無事表示されたら次にWi-FiをOFFにします。Wi-Fiつながっていたらモバイル回線が接続しているのかWi-Fiで接続できちゃっているのかわかりませんので、回線をOFFにします。
これでSurfaceはインターネット接続できない状態となりました。
次にAPN設定を行います。画面に表示されている通り、必要項目を入力します。
設定完了後しばらく待つと・・・・・無事接続されました!
mineo回線課確認するために「確認くん」と検索して表示されたサイトへアクセスします。
このサイトの情報からこれがmineo回線ということがわかりました。無事接続終了です。
使い心地はそこそこ
Surface Go 2はCPUがCore-m3で省電力でそこそこパワーがあるものの、高性能チップではないので1.5Mbpsでも普通にブラウジングしたり、480PでYoutube見るくらいなら別に不都合はないです。
基本的にiPhoneやiPadなどスマホやタブレットでの使用感とは変わらない印象です。
若干もたついたとしてもこれが回線スピードの問題なのか、Surface Go 2そのものの性能の問題なのかわからないくらいですね。
ということで、マイそくはSurface Go 2でもバリバリ活躍してくれそうです。
4G接続を使う際はデバイスの対応バンドを確認する必要があります。docomoやauで使用している周波数帯がデバイス側で対応していないと使えないということになります。Surface Go 2はグローバル展開されているデバイスですので、日本のキャリアは使用することが可能です。
4GについてはSurface Go 2の対応バンドの仕様的にauよりもdocomo方が広いので、全国どこでもつながることが重要ということであればdocomoの方がいいとは思いますが、普通に生活圏内ではdocomoだろうがauだろうが変わらない印象です。
Surface Go 2はマイネオのDプラン(docomo回線)でも使ったことがあるので、どちらも変わらず電波をつかんで通信することができました。
普段遣いにおいては特に気にする必要はなさそうですね。
まとめ 単体でSIMを使うかはiPadと同じ考え方
Surface Go 2でもSIMを使える環境を手に入れたので、これから有効活用をしていきたいと思います。
ただ、とりあえずはiPhoneで楽天モバイルとマイそくのデュアルSIMで運用する予定で、Surface Go 2で常時接続をしたい場合はSIMを入れ替えるという運用を想定しています。
ただ、テザリングで十分だよね、という考えも当然で、私はiPadではセルラーモデルを以前使っていたものの、現在ではWi-Fiもでるのみで使っています。
同じAppleIDを使っていればiPadからiPhoneへ簡単自動テザリング接続をしてくれるので、手間なくiPadで通信可能となります。
対してWindowsであるSurfaceはiPhoneと自動テザリングでできず、iPhone側でインターネット共有の許可、Surface側でiPhoneを指定した回線接続の設定が必要となります。
ある程度自動化はできるものの、切断されると再接続の手間もあるため、常時接続が必要な場合はテザリングよりもSIM刺したほうが断然便利ですよね。
またパケット使い放題等のがWindowsでモバイル回線を使う上でのストレスを開放してくれます。だってWindowsってどんな通信がどれくらいの量で発生するのか全然わからないので、有限のパケットで通信する気にはれませんからね。
これから外出先でもSurface Go 2をインターネットに繋ぎっぱなしで使えると思うとワクワクしますね!