楽天モバイルの家族割が拡充でびっくり

楽天モバイルの家族割が自己申告に

2024年4月10日以降、楽天モバイルの家族割(最強家族プログラム)の対象が拡充されました。これまでの条件は『代表者と同一名字』でしたが、新たに親戚や同性パートナー、事実婚の方も対象となります。特に書類の提出は不要で、契約者の自己申告で適用できます。最大20回線まで適用可能で、割引額は1回線あたり税込110円です。

この楽天モバイルの思い切った家族割対象の拡充で、他のキャリアがどう動くか、動かないかも気になるところですね。

具体的に、楽天モバイルの最強家族プログラムの変更点は以下となります。

  • 変更前(2024年2月21日~4月9日):代表者と同一名字の家族が対象でした。
  • 変更後(2024年4月10日~):一緒に住む家族、離れて住む家族、親戚、同性パートナー、事実婚の方も対象になりました。特に書類の提出は不要で、契約者の自己申告で適用できます。

最大20回線まで適用可能で、割引額は1回線あたり税込110円のため、家族で複数端末を持っているとか、普段からコミュニケーションをとっている親戚などで楽天モバイルをみんなで使っていると、家族単位では最大2200円の割引となります。

我が家の場合

さて、我が家の場合、私だけ楽天モバイルを利用しているので恩恵はないのですが、使う場合これまでなら同性である自分の母親くらいしか使えなかったのですが、今後は奥さんの親も使えるようになるって事ですね。

たかが110円、されど110円。3GBで収まってる人は1078円に対して110円の割引となるため、約1割引となり、これは大きいです。

私の親はソフトバンク、奥さんの親はauを使っているため、どちらも料金高めなのが最近(というか前から)気になっているところではあるんですよね。

これを機に楽天モバイルへ、なんてことも十分検討できるかなと思ってます。

ところで、楽天モバイルはこの家族割を自己申告で別姓でもOKとするメリットはあるのでしょうか?

楽天モバイルの戦略を考察

家族割は大手キャリアやMVNOでも実施しており、楽天モバイルはようやく出してきた、という状況ですね。

赤字の楽天モバイルにとって、家族割適用ユーザあたり110円も実入が減るのは痛いはず。

それでもここで家族割を拡充してきたのは意外と家族割の申し込みが少なかったからじゃないでしょうか?

もし、ある程度の申し込みがあれば、家族割をリリースして間もないので、申し込みが多ければ少し時間をおいて分析できるデータも溜めて行くと思います。

あと、同一住所の人が楽天IDを持っている場合、同姓であれば家族であろうということは楽天側でもわかりますよね。そしてそれぞれが楽天モバイルを利用している、利用していないということもわかると思います。

おそらく、この条件で家族で楽天モバイルを利用している人が少なかったのでは?って思ってます。

それであえて同性のみを家族割の対象としてリリースすることで、楽天モバイルを家族揃って利用してらうのを狙っていたのだと思います。

それがある程度効果を上げたのか、効果がなかったのかはわかりませんが、いずれにせよ頭打ちの判断をしたのかもしれません。

いずれにせよ、家族でも戸籍上は別姓だったり、結婚や家族の問題で別姓となることもありますよね。そして最近では同性パートナーも増えていると思います(日本ではまだ結婚できないのですよね)。そのため、同姓のみという条件は今の時代にそぐわないはずです。

他のキャリアの家族割はどうなってるの?

ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアのMNOも、IIJmioやマイネオなど大手のMVNOも家族割を導入しています。

  1. NTTドコモの家族割引:
    • 「ファミリー紹介特典」では、同一ファミリー割引グループ内のご家族が対象です。エントリー後、開通手続きをしていただく必要があります。らくらくスマートフォンやあんしんスマホなど、おすすめのスマートフォンもあります。
    • 「みんなドコモ割」は、家族内の国内通話が無料になります。
  2. auの家族割引:
    • 「家族割プラス」は、対象プランに加入のご家族の人数に応じて、月額料金を割り引きます。2人なら500円、3人以上なら1,000円の割引が適用されます。
    • 「みんなドコモ割」は、家族内の通話料が無料になります。
  3. ソフトバンクの家族割引:
    • 「新みんな家族割」では、加入する家族の人数に応じて料金割引が受けられます。データプランペイトク無制限やデータプラン50GB+などが対象です。
    • 「ワイモバ親子割」は、5~18歳の方とその家族がお得になるサービスで、おうち割光セット(A)やPayPayカード割と併用することで、毎月20GBが月額980円で1年間利用可能です。

いずれもキャリア側で対象者が家族であることを証明する必要があります。書類等ですね。そのため、自己申告のみでOKとする楽天モバイルはすごく手軽に家族割が適用できることになります。

ちなみに、UQモバイルは何も申請していないのに勝手に家族割となりました。どういう条件でやっているのかちょっとわからないですね。

マイネオはWebから家族割申請をすればOKで、同一住所であればすんなりOKとなります。

そう思うとなんの審査もなく自己申告のみでOKというのは、今後元に戻すこともできないし、自己申告の内容をチェックをするのかしないのかなども気になるところではありますが、思い切った方針に舵を切ったなあ、って思います。