auの通信障害で思うこと マルチキャリアのススメ

7/2未明から30時間以上、auの通信障害によりさまざまな影響が出てニュースでも多く取り上げられています。

7/5にようやく完全復旧がauからアナウンスされましたね。

昨年の末にはdocomoが同様に通信障害を起こして話題となりました。

そもそも通信障害はおこるもの、というのは前提として利用者としてどう対応できるか考えてみたいと思います。

数年に1回なら許容すべき、部分もある

基本的にはいつでも障害はおこってると思いますが、各種バックアップの仕組みのおかげで回線停止の障害とはならずサービスを継続してくれているのだと思います。

そして、まれにバックアップだけじゃどうしようもない障害が起こり回線停止、もしくは今回のように回線の流量を制限してシステム全体を保全するような事象が発生しているのだと思います。

こういうのは起こりえること、としてユーザとして許容すべきでしょうし、大半の利用者は許容していると思います。

今回は障害が長時間発生している状態でかつ情報が少ないということでいろいろ話題になっている部分もありそうです。

とはいえ、情報がわかったところで障害が回復するかどうかはキャリア次第なので、利用者の我々はどのような対処ができるのか考えてみましょう。

自分が利用しているキャリアを知ることからスタート

まず自分がどのキャリアを利用しているのか知る必要があります。
回線を提供しているのはMNOとなる4社ですね。NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルです。MVNOとなる格安SIMとよばれる業者はこのMNOから回線を借りてサービスを提供しているわけですから、自分が利用している回線は絶対にこの4社のどれかなります。

私の奥さんはmineoのAプラン、つまりau回線のマイネオなのですが、auとわかっておらず今回の障害の話をしても、「え、マイネオじゃないの?auと何の関係があるの?」と言ってました。

つまり4大キャリアを利用していればわかりやすいのですが、格安SIMを利用しているとわからないんですよね。

ほとんどの格安SIMはdocomoの回線を利用しています。一部はau回線で、ソフトバンクはほとんどありませんね。楽天モバイルもありません。楽天モバイルはないどころか自社の回線が不足している部分はau回線を利用していますから、今回の障害では楽天モバイルの利用者も影響が出ている人もいます。

まずは自分が、docomo、au、Softbankのどの回線を利用しているサービスなのかをしっかりと把握しておきましょう。

簡単なのはデュアルSIM運用

一番簡単にキャリア側の障害を回避できる方法はデュアルSIM運用によるマルチキャリア利用ですね。最近のスマホはデュアルSIMが可能な端末がほとんどですから、スマホ側でデュアルSIM運用が可能かをまず確認します。

あとは自分がメインで使っている回線とは違う回線のSIMを契約してスマホへ設定します。

たとえばahamoを利用している人がpovo2.0を利用すればドコモとauのデュアルSIMが完成です。

マイネオのDプランとSプランを利用すればドコモとソフトバンクのデュアルSIM運用ができる、といった具合です。

ただ、デュアルSIMは使わない回線を契約して料金を払い続けるので、コスパは悪いです。

たとえばpovo2.0は基本料金無料で半年間は保有することができるので、povo2.0をサブ回線として持っておいて、メイン回線はau回線以外のSIMを利用すればお金をかけずにデュアルSIMが可能です。

家族で分けておくのも対策の一つ

家族割や通話無料などの各種割引などの恩恵は受けれられませんが家族で回線を分けておくのも対策の一つです。

iPhoneとiPadでわけておく

たとえばiPadのセルラーモデルを使っていれば、iPhoneとキャリアを分けておくのも一つの対策となります。

どうせSIM契約をするのならキャリアを分けて置けば障害対策となりますよね。

特にMVNOはデータのみプランが豊富にありますから、自分に合ったSIMを見つけやすいです。

数百円で利用可能なIIJ mioや使いたい時だけ料金を払って使えるpovo2.0、そして1.5Mbpsの低速ながらもパケット使い放題のマイネオのマイそくなど、さまざまなプランでかつiPhoneのように普段絶対使えないと困る!ということもなければそれなりに安いプランのSIMでもいいですからね。

マルチキャリア運用のデメリット

コスト的なデメリットは何と言っても割引が適用できないことですね。
家族割引や複数回線割引など、同じキャリアを複数回線を利用すると何かしら割引されることがあります。

50円でも100円でも地理も積もれば何とやら、馬鹿にはできません。

また家族間通話やパケットシェアリングなど、無料通話やパケットを共有できるサービスもありますが、キャリアを買えてしまうとそうしたサービスも利用できなくなります。

最近は通話し放題やパケットし放題のプランも合ったり、金額が低くても20GBなど十分な容量があるプランもありますから、そんなに大きなデメリットにはならないかもしれませんが、それでも便利に使えるものが使えないのはデメリットと感じることもあるかもしれません。

マルチキャリアによる冗長性を確保するか、同一キャリアならではのサービスを利用するか、コストなども含めてしっかりと検討したいところです。

まとめ ライフラインでも携帯電話は自分で選べる自由がある

携帯電話をライフラインとして、サービス停止が非常に問題となった今回のauの障害ですが、電気、ガス、水道の3大ライフランはマルチキャリアを利用することができません。

そして止まったからといって補償が受けられることも(おそらく)ありません。携帯電話はこんなにもいろいろ言われるくらいのサービスなのですが、なんでそんなに言われちゃうの?って思います。

「熱中症になって119番できない不安が・・・」とニュースでどこかの方のインタビューを切り取って報道していましたが(NHKだったかな)、そもそも停電があった方が熱中症の危険があるでしょ。

冬にガスが止まれば凍えてしまう人も多いのでは?断水されると生活できませんよね?

携帯電話は止まっても電気、ガス、水道よりも生死に関わることは少ないはず。

今回は障害が数日間に及んだためいろいろな批判があるのかもしれませんが、スイッチをつければ電気がつく、蛇口をひねれば水が出る、スマホを触ればネットにつながる、そういう感じなんでしょうかね。

ともあれ、今回のauへの総務省の執拗な批判もうーん、、、と思うところはあるものの、電気、ガス、水道と違って個人でキャリアを選ぶ権利があるわけですから、逆にいうと個人で繋がらないことがないよう対策をとりましょう、ということだと思います。

私もネットが使えないと非常に困りますから、自宅の固定回線は1つですが、モバイル回線は3つ程度確保するようにしています。

マイネオなんて3つもキャリア使えるんですから、マルチキャリアにはもってこいのMVNOだと思いますよ!